
SNSや施工例で見つけた、おしゃれな間接照明。取り入れたいと思っても、設置する場所や担当者への伝え方に迷うことがあります。
まずは好きな写真を選び、「天井・壁・足元のどこが光っているか」に注目してみましょう。照明の専門用語を知らなくても、好みの雰囲気を担当者に伝える手がかりになります。設置する場所は、家族が夜に長く過ごす1か所から考えても大丈夫です。
間接照明は、造作で入れるほかに、置き型で試す方法、今回は見送る方法もあります。
この記事では、写真をヒントにした照明の選び方から、明るさ・予算・掃除や交換の確認まで、7つのポイントを紹介します。
間取りや内装の打ち合わせが進み、ハウスメーカーや工務店と照明を決める前の方に向けた内容です。
この記事で学べるコト
- 間接照明を造作で入れる・置き型で試す・見送るの選び方がわかる
- 写真を天井・壁・足元の光で分ける方法がわかる
- 家族に合う場所と、宿題や読書の手元の光の足し方がわかる
- 掃除・器具の交換・後付けで確かめることがわかる
- 予算と希望を担当者へ伝える頼み方がわかる
好きな写真を1枚選び、光っている場所を書き留めてから読むのがおすすめです。
あなたにおすすめのサイトを「最短30秒」で診断
「注文住宅のポータルサイト、結局どこを使えばいい?」と、調べれば調べるほど選択の多さに迷ってしまうあなたへ。
-
3つのサイトを同条件で比較
— 提携社数・得意な領域・無料範囲・所要時間を整理しました -
最短30秒のミニ診断であなたにピッタリの比較サイトを提案
— 面倒な登録は不要・2~3問を答えてその場で結果がわかる -
資料請求・プラン作成は無料
— 気になるサイトにまずは相談!考えるよりも、行動することで理想の暮らしに近づきます
※ 診断に面倒な登録は不要。数回のクリックタップで完結します。
1.好きな写真から光る場所と雰囲気を整理する

同じ「おしゃれな間接照明」の写真でも、光る場所は天井、テレビの後ろの壁、ベッドの下の床とさまざまです。
まずは、どの面のどのような光が好きかを言葉にするところからはじめます。光の色や光源の見え方、光のムラ(明るさのばらつき)、使う場面もあわせて伝えられると、担当者と完成イメージを共有しやすくなります。
1-1.光る面・光の色・光源の見え方
間接照明は、光源(LEDなど光を出す部分)を直接見せず、天井や壁に当てて返ってきた光(反射光)で照らす方法です。方式の名前については第2章・第3章に後述します。
保存した写真から、いちばん好きな1〜2枚を選びます。次の5項目を参考に、気に入ったところを書き添えてみましょう。
好きな写真に希望を書き添えたものを、この記事では「写真メモ」と呼びます。最初は、書ける項目だけで大丈夫です。第5章では、設置場所や予算などを追加します。
写真に直接書き込まなくても、メモアプリに「天井の光が好き」「暖かい色が好み」などと一言ずつ残せば十分です。
| 見るところ | 書き込む例 |
|---|---|
| 光っている面 | 天井のふち/テレビの後ろの壁/ベッドの下の床 |
| 光の色 | オレンジがかった/白っぽい |
| 光源が見えるか | 見えない/器具が見える |
| 光のムラ | なめらかにつながる/途切れや点々がある |
| 使う場面 | 家族でテレビ/寝る前 |
光る面・光の色・光源の見え方・光のムラ・使う場面の5つに分けて希望を伝えると、方式名を知らなくても担当者と完成形を共有できます。
写真の明るさは、撮り方やスマホの画面によって変わります。写真は好みを伝える参考にし、実際の明るさや雰囲気は、モデルハウスや施工物件で確かめましょう。
見学する際の準備は住宅展示場での確認方法を参考にし、予約のときに、暗くなってから照明を点けた状態を見られるかも聞いておくのがおすすめです。
夕方に出かけにくい家庭は、夜の施工例の写真や動画を見せてもらう方法もあります。
1-2.写真に希望を書き込んで担当者へ渡す
相談する際には、次の3点を揃えて打ち合わせにのぞみましょう。
- 写真メモを付けた写真
- 家具を置いた間取り図
- 平日の夜、家族がどこで何をするかのメモ
夫婦で好きな写真を1枚ずつ持ち寄り、打ち合わせに出られない家族の好みも添えておくと安心です。
注文住宅では、造作や電線を通す場所、器具の注文に、変更できる締め切りがあります。ハウスメーカーでも工務店でも、照明計画(どこにどんな照明を付けるかの計画)を考える人や決める時期は会社ごとに違います。最初に「照明の配置は、いつまでに誰となにを決めればよいですか」と聞いておくことが大切です。
照明メーカーにプランを作ってもらうサービスもあります。使うなら、申し込める条件・無料で頼める範囲・プラン制作にかかる日数を先に確かめます。工事用の図面や工事までは含まないことが多いため、届いたプランは家を建てる担当者に見てもらいアドバイスをもらうのがおすすめです。
2.天井を照らして「くつろげる空間」をつくる

ホテルのような写真で目を引く、天井のふちから広がる光。部屋の上部に明るい面ができると、天井の広がりを感じやすくなります。
ただし、座ったり寝転んだりしたときに光源が見えると、印象は変わります。家族がくつろぐ位置と天井の形状・色を合わせて考えることが大切です。
2-1.コーブ照明を家族がくつろぐ位置から考える
コーブ照明(天井の段差や壁ぎわに光源を隠し、天井に光を当てる照明)は、「天井を照らす間接照明」と伝えても意味は伝わります。テレビを見る時間や寝る前など、まぶしさを抑えた落ち着きのある雰囲気を好む方におすすめです。
天井を照らすなら、ソファに座った位置と寝転んだ位置から光源が見えず、天井の奥まで光が届くかを確かめてから場所を決めます。
寝転ぶと天井を見上げるため、幕板(光源を隠す板)の大きさや位置によっては器具やLEDが見えることがあります。
下表の「調光」は、明るさを変える機能です。希望する場面の行を選び、家具の位置と、光らせたい面を見比べてください。
| 場面 | 光っていてほしい面 | 確かめる位置 | 費用が変わる条件 |
|---|---|---|---|
| リビングで家族がくつろぐ | ソファから見渡す天井 | ソファに座った目の高さ | 照らす長さ・天井の段差の有無 |
| 寝室で寝る前に過ごす | ベッドから見上げる天井 | ベッドに寝転んだ目の高さ | 照らす長さ・調光の有無 |
親が座る位置に加え、子どもが床で遊ぶ位置やソファで寝落ちする姿勢も確かめると、家族の目の高さに合うプランを選べます。
2-2.天井の形状や色で変わる光の広がり方
器具を隠す場所は、折り上げ天井(天井の一部を一段高くした形)だけではありません。カーテンボックス(カーテンの上部を隠す箱)や壁ぎわの造作も候補です。間接照明のために、必ず折り上げ天井にする必要はありません。
照明メーカーの解説の例では、白っぽくつやの少ない面は、光がやわらかく広がりやすいとされています。暗い色は光が返りにくく、つやのある仕上げには光の線や器具が映り込むこともあります。写真の形だけでなく、天井の色やつやも合わせて相談するのがおすすめです。
天井の形状では、梁が出ている所で光がさえぎられ、光の広がりが途中で止まることもあります。エアコンや背の高い家具、窓やカーテンの位置でも、光が途中で切れてしまわないかを見ておきます。
高い所にある器具は、掃除や交換に脚立・足場が必要なケースがあります。間接照明を取り入れる前に、どのように掃除して器具を替えるのか聞いておきましょう。詳しくは第6章で確かめます。見え方と手入れのしやすさから、器具を隠す場所を選ぶことが大切です。
天井を照らしたい場所を、家具を置いた間取り図に沿って丸で囲んでみてください。
3.壁を照らして「素材やテレビまわり」を引き立てる

塗り壁の凹凸が浮かぶ写真や、テレビの後ろがぼんやり明るい写真。壁を照らすと、凹凸や木目に美しい陰影が生まれ、素材の質感が引き立ちます。
テレビ・窓・つやのある壁材への映り込みに加え、家具やカーテンが光をさえぎらないかも合わせて確かめます。
3-1.コーニス照明とバランス照明の違い
コーニス照明(天井に近い壁ぎわに光源を隠し、壁を上から照らす照明)は、「壁を照らす間接照明」と伝えても相談できます。塗り壁・タイル・木の板などに上から光を当てると、凹凸の陰影が出やすくなるのが特徴です。ただし、壁のわずかなゆがみや継ぎ目も目立つことがあります。
バランス照明(壁に付けた横長の板の中に光源を隠し、上下へ光を出す照明)は、上は天井側、下は壁や床側を照らす照明です。資料によって呼び方や指す範囲が違うため、名前より「どの面を、上下どちらへ照らしたいか」を伝えることが大切です。
テレビの後ろなら「後ろの壁を下から照らしたい」のように、面と向きで頼むと希望が伝わりやすいです。
3-2.壁材・テレビ・カーテンを光と一緒に確認
照明メーカーの解説では、つやのある面に光の線や器具が映り込むとされています。壁紙やタイルだけでなく、テレビの画面や窓ガラスも見るポイントです。
たとえば、テレビの後ろの壁を照らすと、つやのある壁紙に光の線がくっきり映り、夜にテレビを見るたびに気になることがあります。
テレビの後ろや窓の近くの壁を照らすなら、画面・ガラス・つやのある壁材への映り込みを、素材見本と家具の位置をそろえて確認してください。
塗り壁や木の板を選ぶときは、内装に使う自然素材の選び方も参考になります。見本を取り寄せて、テレビや家具の位置と合わせて担当者と確かめます。カーテンを開け閉めしたときに、光がさえぎられないかも確かめておくと安心です。
下表から照らしたい壁を選び、見え方と費用が変わる条件を相談するのに使ってください。
壁の確認表
| 照らしたい壁 | 光の見え方 | 避けたい映り込み | 費用が変わる条件 |
|---|---|---|---|
| 素材を見せる壁 | 凹凸に陰影をつける | 壁材に映る光の線 | 照らす長さ・壁の仕上げ変更 |
| テレビの後ろの壁 | 壁をぼんやり明るくする | 画面や窓に映る器具 | 照らす長さ・壁に板を付けるか |
壁の確認表を使って、照らしたい壁の素材見本を担当者に取り寄せてもらうのがおすすめです。
4.足元や家具まわりに「必要な光」を取り入れる

玄関の収納下やベッドまわりに光を添えるだけでも、夜の雰囲気は変わります。設置方法によっては、後付けや施主支給も選択肢になります。施主支給とは、自分で購入した照明器具の取り付けをハウスメーカーや工務店に依頼する方法です。
コンセントに差す器具、壁や天井の中の電線につなぐ工事、棚や板をつくる工事に分けて考えます。
4-1.玄関・廊下・ベッドまわりで必要な光
玄関の収納下を照らすと、収納が浮いたような印象を演出できます。ただし、靴や段差、鍵穴を見る光は別に要ることもあります。
廊下や階段には、夜中にトイレへ行く家族のための足元灯(床を照らす照明)も候補です。足元灯は、寝転んだ位置や夜中に歩く位置から、光源が直接目に入らない高さと向きかを担当者と確認するのが大切です。
ベッド下やヘッドボード(頭側の板)の後ろは、寝転んだ位置から光源が見えないかを確かめます。つやのある床への映り込み、ロボット掃除機や掃除機が通るすき間、ほこりのたまりやすさも見るのがポイントです。
子どもがコードや器具に触れそうな位置を家具の配置図に書き込み、見え方と暮らしやすさを合わせて選びましょう。
4-2.棚下や鏡まわりは飾る光と作業の光を分ける
キッチンの吊り戸棚の下、洗面の鏡まわり、飾り棚の下には、テープ状やバー状のLEDも使われます。手元を直接照らす光は作業用であり、器具を隠していても間接照明とは限りません。
洗面では、顔に影ができにくく、化粧をするときに肌の色が自然に見えるかを確かめます。演色性(Ra。基準となる光で見たときの色にどれだけ近いかの目安で、100が最大)は、明るさとは別の指標です。
担当者には「化粧のとき、肌の色が自然に見える器具ですか」と聞けば問題ありません。飾り棚も、ものを照らす光と部屋の雰囲気をつくる光に分けて考えます。
4-3.後付けと施主支給を電気のつなぎ方から判断する
後付けは、方式名より電気のつなぎ方と棚や板をつくる工事の有無で判断します。住宅の電気工事は原則、電気工事士の有資格者が行います。
すでにあるコンセントに器具を差して置くだけなら、電気工事は必要ありません。壁や天井の中の電線につなぐ工事、コンセントやスイッチを増やす・移す工事、壁に埋め込んだスイッチやコンセントを替える工事には、電気工事士の資格が必要です。
出典:
経済産業省「電気工事士」「電気工事士等資格が不要な『軽微な工事』とは」
e-Gov法令検索「電気工事士法施行規則」第2条
後付けしたい場所が、工事の範囲表のどの項目に当たるかを見ておきましょう。
工事の範囲表
| 電気のつなぎ方 | 必要な作業 | 依頼先 | 費用が変わる条件 |
|---|---|---|---|
| 既存のコンセントに差す器具 | 器具を置く・差すだけ | 電気工事の依頼は不要 | 器具の長さ・種類 |
| 壁・天井内の電線につなぐ/コンセント・スイッチを増やす、移す/壁に埋め込んだスイッチやコンセントを替える | 資格が必要な電気工事 | 住宅会社・電気工事を扱う業者 | 壁や天井の復旧・スイッチの追加 |
| 棚・板・天井の段差をつくる、直す | 大工・内装の工事 | 住宅会社 | つくる長さ・仕上げの範囲 |
コンセントに差すだけの器具も、コードの長さと差しっぱなしにできる場所であるかの確認は必要です。
棚などをつくるときでも、壁や天井の中の電線につなぐ作業やコンセント・スイッチを付ける作業が加われば、電気工事士の資格が必要な工事になります。引き渡し後の増設は、まず家を建てたハウスメーカー・工務店に相談しましょう。
施主支給でも、取り付ける器具によっては資格が必要かどうかが変わってきます。ハウスメーカーと工務店では受け入れ方が違うこともあるため、契約を締結する前に「この照明器具を自分で買って支給したいのですが、受け入れていただけますか」と担当者に聞き、あわせて次を確かめます。
- 取り付ける場所・スイッチ・電源部に合う器具かを誰が確かめるか
- 届く日と保管場所
- 初期不良への対応と保証の窓口
- 器具・電源部が電気用品安全法の対象か。対象ならPSEマーク(同法にもとづく表示)が付いているか
電気用品安全法の対象になる器具や電源部は、PSEマークがないと電気工事士が取り付け工事に使えません。
出典:e-Gov法令検索「電気用品安全法」第28条
テレビボードの裏やベッドのヘッド部分、棚の上など、後付けしたい場所には先にコンセントを用意する方法もあります。コンセントの位置と数の記事を参考に検討してください。浴室や屋外では、湿気や雨に対応した器具かを別に確かめることが大切です。
5.暮らしに合う明るさと予算を考える

夜のリビングでは、大人がテレビを見る横で、子どもが宿題をすることもあります。間接照明のやわらかい光だけでは、手元が暗くなりがちです。
くつろぐ光と、宿題・読書・料理・化粧の光を分け、用途別に計画するようにしてください。明るさや色を変える機能があるかも確かめます。
5-1.くつろぎの光と手元の光を別々に点灯できるように依頼する
間接照明だけで宿題や読書の明るさをまかなう前提にせず、くつろぎの光と手元の光を別々のスイッチで点けられるように頼みます。
担当者には「この照明とこの照明は、別のスイッチで点けたい」と伝えれば十分です。部屋全体の明るさも確かめ、机・調理台・鏡などを直接照らす手元灯を組み合わせます。
ご家族の生活スタイルで同じ時間に重なる場面を想像しながら下表を参考にしてください。
| 家族の場面 | 光を当てる面と足す光 | 別々に点ける・確かめること |
|---|---|---|
| リビングでテレビと宿題 | 壁や天井の光+机を照らす手元灯 | テレビ側と机側を別々に点ける |
| 寝室でくつろぐと読書 | 天井の光+本を照らす読書灯 | 読書灯だけが点けられるか |
| 食卓 | 食卓面を照らす光+周囲の光 | 食事の光を別に点け、料理の色を見る |
| キッチンで調理 | 調理台・流し台を照らす手元灯 | 周囲の光と分け、手の影を見る |
| 洗面で化粧・身支度 | 顔を照らす鏡まわりの光 | 飾る光と分け、顔の影や色を見る |
| 玄関・廊下・トイレの移動 | 床の光+段差や鍵穴を見る光 | 足元だけ点ける操作も確かめる |
生活のすべてではなく、平日の夜の行動だけを家族で書き出すと、手元の光を足す場所が決めやすくなります。机の場所が数年で変わりそうなら、手元の光は置き型のスタンドにする方法もあります。
5-2.調光・調色・人感センサーを使う場面から選ぶ
調光で変えられるのは明るさです。調色(光の色を変える機能)とは別なので、調光できても色を変えられない器具があります。
色温度(光の色を数字で表したもの)の単位はK(ケルビン)で、数字が小さいほどオレンジがかった光です。電球色は、日本産業規格(JIS Z 9112)で2600K〜3250Kの範囲とされ、製品では2700Kや3000Kなどがあります。くつろぐ時間の候補ですが、宿題や化粧では白っぽい光のほうが見やすいと感じる人もいます。
「調光対応」と書かれた製品でも、使える調光スイッチは、メーカーが指定した組み合わせに限られることがあります。電源部(LEDを光らせるために電気を整える部品)も含めて、使える組み合わせかを担当者に確かめてもらいましょう。
「明るさを変えられるようにしたいです。器具と電源部、調光スイッチを、一緒に使える組み合わせで選んでいただけますか」と頼めます。
出典:一般社団法人日本照明工業会「調光器対応について」「LED照明器具に関するQ&A」
なお、壁に埋め込んだスイッチを調光スイッチに替える工事には、電気工事士の資格が要ります。
人感センサーは、廊下や玄関の足元灯にも使えます。ただし、トイレや洗面では、じっとしていると消えることがあるので、人を感じ取る範囲・点いている時間・手で点けたり消したりできるかを、使う場面に合わせて確認が必要です。
5-3.採用する場所を絞り、予算と依頼内容を写真メモへ足す
間接照明を設置する場合の選択肢は、次のとおりです。
| 造作で導入する | 天井や壁に器具を隠し、写真の雰囲気に近づけたい家庭向きです。子どもが寝たあとに夫婦で過ごすソファの上など、家族が夜に長く過ごす1か所から始めると、予算も絞れます。費用と掃除・交換の方法を先に確かめておくのがおすすめです。 |
|---|---|
| 置き型で試す | 掃除や交換の手間を増やしたくない家庭や住んでから好みを確かめたい家庭向きです。コンセントに差すスタンドやバー状の器具で試せます。 |
| 今回は見送る | 予算を優先したい家庭や、今は決めきれない家庭の選択肢です。後からコンセント式を足せる位置に、差し込み口を用意しておきます。 |
迷ったときや、夫婦で意見が分かれたときは、1か所だけ造作で入れるプランと置き型で試すプランの2つについて見積もりをもらいます。
置き型なら、住宅会社に頼むのは足りない差し込み口を増やす工事くらいで、器具は家族で選んで購入できます。造作で導入するプランは、器具に加えて、大工がつくる部分・配線・内装などの工事が見積もりに含まれます。金額を見てから話し合うと決めやすいです。
光を照らす長さや造作・配線に含める工事は家ごとに異なります。そのため、必ず見積もりを依頼して費用感を把握するようにしてください。
また、標準仕様の照明の範囲は、会社ごとに違います。標準仕様とオプションの違いも参考に、含まれる範囲を聞いておくのがおすすめです。
予算の上限は、先に決めておかなくてもかまいません。最初の打ち合わせで「こちらで建てた家で、リビング1か所に天井を照らす間接照明を入れた例では、標準仕様からどのくらい増えることが多いですか」と聞き、担当者の答えを目安に間接照明の予算上限を決めます。
見積もりの頼み方
上限が決まったら、「予算は◯万円までです。リビングの天井など1か所に入れる場合の見積もりを、内訳つきでお願いできますか」と頼み、次の内訳を書いて渡します。
- 器具と電源部
- 大工がつくる部分
- 配線
- 調光のスイッチ
- 内装
- 高い所の作業
- 税金
- 見積もりに含まれない項目
初めの回答は概算になりやすく、器具・長さ・工事の範囲が決まるたびに変わります。新築時の追加額と、住んでから後付けする工事の総額は別ものです。
担当者へ送る写真メモは、写真ごとに書くものと、家族で1つにまとめるものに分けます。好きな写真には、第1章の5項目をメモします。あわせて、次の希望も整理しておきましょう。
写真メモの完成形
| 整理すること | 記入例 |
|---|---|
| 希望する取り入れ方 | 造作で入れたい/置き型で試したい/まだ迷っている |
| 優先する場所 | リビングのテレビの後ろ |
| 夜の過ごし方 | テレビを見る人と、宿題をする人がいる |
| 別々に点けたい照明 | 間接照明と、机の手元灯 |
| 予算の目安 | 未定。まずは追加費用を知りたい |
| 掃除・交換について | 自分で手入れできるか、交換を誰に頼めるか確認したい |
次の打ち合わせ前に、写真メモと家族の希望を担当者へ送っておきましょう。家具の配置がわかる間取り図があれば、設置したい場所に印を付けて添えると伝わりやすくなります。場所や予算が未定でも、迷っていることをそのまま相談して大丈夫です。
6.設置前に「光の見え方」と「掃除・交換方法」を確認する

届いた図面に照明の記号があっても、光の見え方や交換方法までわかるとは限りません。器具を隠しても、光源が見える・光が途切れる・部品を取り出せないことがあります。
照明を見る位置と作業の通り道を図面で確かめ、LEDの寿命表示と器具の交換時期も分けて考えます。
6-1.立つ・座る・寝転ぶ位置から光源とムラを見る
光の届き方は、立つ・座る・寝転ぶ、それぞれの目線の高さから確認します。子どもがいる家庭では、低い目線も意識しましょう。器具やLEDの粒が見えないか、光が途切れずにつながるかを確認します。
寝室で起こりうるのが、立って見たときは天井の光がきれいでも、寝転ぶと印象が変わるケースです。ベッドから見上げると、隠れていた器具の中のLEDの粒が並んで見えることがあるからです。
LEDの点々や継ぎ目の影に加え、つやのある天井・壁・床への映り込みも同じ位置から確かめてください。断面図や展開図に、目の位置と光の向きを書き込んでもらう方法があります。
「ソファに座った位置と寝転んだ位置から、光源が見えないかを図で示していただけますか」と依頼します。間接照明の納まりは、いつもの姿勢での見え方から確かめることが大切です。
6-2.光の広がりと掃除・交換のすき間を分けて考える
間接照明の設置では、「光を広げるための距離」と「掃除や交換のためのすき間」を分けて考えます。資料に載っている寸法は、何のための数字かを確認し、採用する器具に合わせて担当者と相談しましょう。
図面や資料で数字を見かけたら、どの行の話かを確かめてください。
| 資料に出てくる数字 | 何のための距離か | そのまま使えるか | 担当者への聞き方 |
|---|---|---|---|
| 壁から約15cm(照明の通販サイトの例) | 天井へ光をムラなく広げるための器具と壁の距離 | 目安の一例。住宅共通の標準ではない | 「この器具と距離で、天井の光がムラなく広がりますか」 |
| 手が入るすき間約20cm(照明メーカーの例) | 掃除や交換で手を入れるすき間 | メーカーの解説例。設置器具や家ごとに異なる | 「掃除で手が入るだけでなく、器具と電源部を取り出せるすき間がありますか」 |
| 器具ごとに必要な距離(取扱説明書) | 取り付け・熱のために必要な距離 | 製品の説明書で確かめる | 「取扱説明書にある取り付けに必要な距離を、図面に書き込んでいただけますか」 |
15cmの例は、天井へ光を広げるときに器具を壁から離す目安として紹介されたもので、器具の種類や天井の高さなどの条件までは書かれていません。そのため、すべての家に当てはまる寸法ではありません。
20cmは照明メーカーが掃除しやすくするために挙げた例で、手を入れるすき間の話です。掃除の手が届かない納まりでは、ほこりで光が弱まり、明るさを上げて補うことにもなりがちです。どれだけ空けるかは、器具や設置場所でも変わります。
採用する器具の取扱説明書と図面で、光が届く距離・手が入るすき間・取り付けに必要な距離を別々に確かめます。
掃除や交換を、家族の誰か1人が脚立に乗ってやると決めなくても大丈夫です。高い所の作業を誰に頼めるか、どこへ連絡するかも、まず家を建てるハウスメーカー・工務店に聞いておくのがおすすめです。
6-3.LEDの寿命表示と器具の交換時期
「LEDは長持ちするから交換は考えなくてよい」とは限りません。寿命の数字が、光源と器具のどちらを指すかで意味が変わります。
図面や器具の資料が届いたら、寿命の表示を左の列と見比べ、右の列の項目を図面や見積もりに残してください。
| 表示・計算 | 何を示す表記か | 誤解しやすい点 | 見積もり・図面で残すこと |
|---|---|---|---|
| 4万時間〜5万時間など、製品ごとに違う表示 | 光源が一定の明るさまで下がる目安 | 全部品が壊れない保証ではない | 型番と寿命表示の条件が書かれた資料 |
| 5万時間÷1日8時間÷365日≒17年(計算例) | 毎日8時間点けると仮定した年数 | 器具が17年もつ保証ではない(業界団体が示す耐用の限度は15年。使用条件で短くなることもある) | 実際に点ける時間と交換する部品 |
| 器具の交換目安8年〜10年 | 器具本体の劣化の目安(業界団体の資料) | 使い方・環境で変わる。法律の期限ではない | 取り外す経路・電源部の位置・足場の要否 |
光源の寿命表示は、一定の明るさまで下がる目安です。器具や電源部が、表示された時間のあいだ壊れないという意味ではありません。
約17年も、5万時間を毎日8時間使うとした計算例にすぎません。日本照明工業会は、器具本体について、交換をすすめる「適正交換時期」を8年〜10年、安全のために交換が必要とされる「耐用の限度」を15年と別に示しています。どちらも使い方や環境で変わる年数です。
出典:一般社団法人日本照明工業会「照明器具の寿命表記について」
電源部が器具と別になった製品では、どこに設置されていて、どのように取り出せるかも図面で把握しておきます。光源だけ替えられるか、器具ごと替えるかで、やることは変わります。
器具ごと替えるときに、壁や天井の中の電線へつなぎ直すなら、電気工事士の資格が要る工事です。天井の段差の中や高い所では、板を外したり、足場を組んだりすることもあります。どこを外すかも見積もりと図面に残しておくと、後で頼むときに役立ちます。
図面が届いたら、光源の位置と器具を取り出す経路の2点に印を付けて返すだけでも、確認漏れは軽減できます。
7.完成後に「いつもの姿勢」で照明を確かめる

図面で確かめても、点けてみて初めてわかることがあります。引き渡し前の立ち会いでは、いつも過ごす位置で照明を点け、光源の見え方・手元の明るさ・スイッチの使い勝手を確かめます。
図面と違う点は、場所と点け方を記録してから担当者と相談すると話がスムーズに進みます。
7-1.座る・寝る・歩く場面で光とスイッチを確かめる
引き渡し前の立ち会いでは、照明を実際に点けて確認します。昼間は光の見え方がわかりにくいため、夕方以降に確認できるか、担当者に早めに相談しましょう。
点け方は3通りに分けて検証しましょう。間接照明だけ、手元の光も点けた状態、明るさや光の色を変えた状態です。それぞれの方法で、光源が見えないか、光のムラ、窓・床・テレビへの映り込み、手元の影を見ていきます。
スイッチも見落とせません。いつも手が届く位置にあるか、寝床から消せるか、人感センサーは座ったまま・じっとしたままでも消えないかを試します。
下表を参考に、気になった点を位置ごとにメモアプリへ打ち込めば、立ち会いの場で記録できます。
点灯確認表
| 確かめる位置 | 点け方 | 見るところ | 誰がいつ対応するか |
|---|---|---|---|
| ソファ | 間接照明だけ/手元の光も点ける | 光源・映り込み・手元の影 | 担当者名と対応日 |
| 寝床 | 間接照明だけ/調光を付けた場合は明るさを下げる | 寝転んで光源が見えないか | 担当者名と対応日 |
| 廊下・階段の通り道 | 足元の光だけ | 段差が見えるか・センサーを付けた場合はその反応 | 担当者名と対応日 |
化粧・料理・勉強をする場所に照明を入れた場合は、同じ形で行を足して使えます。立ち会いは「照明を操作する人」と「記録する人」に分かれると、子ども連れでも短い時間で回れます。
7-2.図面との違いと引き渡しの資料を記録する
図面と違う点を見つけても、すぐに施工ミスと決めつけないことが大切です。打ち合わせの途中で変更した記録がないか、まず確かめます。
「この照明の位置が図面と違うようなのですが、変更した記録があれば見せてもらえますか」と聞けば、誰とどう決めたかがはっきりします。変更を記録に残す進め方は、打ち合わせの準備と記録も参考にしてください。
引き渡しのときには、次の資料を受け取り、立ち会いのメモと一緒に保存しておきます。
- 最新の図面
- 器具の型番がわかる一覧
- 取扱説明書
- 保証書と保証の窓口
- 交換や修理のときの連絡先
引き渡し後の相談先は、原則として家を建てたハウスメーカーや工務店です。家の保証の窓口が住宅会社にあるためです。ただし、器具そのものの保証や施主支給の器具は、メーカーや購入先が窓口になることがあります。
提案の段階の写真やイメージと、同じ仕上がりになる保証はありません。気になるときは「ソファに座って間接照明だけを点けると、光源が見える」のように、位置と点け方をそろえて伝えると、対応を相談しやすくなります。
点灯確認表をスマホに保存して立ち会いへ持っていき、気になる場所と対応日をメモに残してください。
まとめ
注文住宅のおしゃれな間接照明は、好きな写真の「天井・壁・足元のどこが光っているか」を整理するところから考えましょう。専門用語を知らなくても、好みの雰囲気を担当者に伝えやすくなります。
設置場所は、家族が夜に長く過ごす1か所から検討しても大丈夫です。見た目に加えて、手元の明るさ・予算・掃除や交換のしやすさを確認し、造作で入れるか、置き型で試すか、今回は見送るかを選びます。
まずは好きな写真を1枚選び、希望を書き添えてみてください。設置したい場所と、まだ迷っていることをまとめて担当者に相談すると、具体的な照明計画を考えやすくなります。
「どこの建築会社に相談しよう?」
業者選びを始めるなら
各社のプランを無料で比較!
注文住宅は一生に一度の大きな買い物。絶対に失敗したくない!
家族の理想を叶えてくれる建築会社を決められない...
素敵な内観を参考にしてるけど取り入れたいプランがありすぎる!
ひとつでも当てはまるなら、
複数社のプラン比較がおすすめです
家族の理想をカタチにできる注文住宅。
理想を実現するためには、優れたパートナー選びが大切なのはわかる。
だけど、一社一社調べるには時間も手間もかかって効率が悪い、、、
そこで、すきま時間の情報収集で利用してほしいのが
「タウンライフ家づくり」です。
タウンライフ家づくりでは、家づくりで大切な「資金計画」から「間取り」など、あなたの要望にあったプランをまとめて比較できます。
もちろん利用は無料!
提案してくれた企業と契約しないといけない縛りもありません。
これから理想の家づくりを始めるなら、まずは自分にピッタリな間取りプランを把握しましょう。






