「注文住宅を建てたいけど、何からはじめればいいの?」と悩まれる方は少なくありません。住宅を取得される方は一次取得者が多く、なにから手を付ければ良いかわからないものです。さらには、至るところに情報が溢れているため、イメージが先行してしまい最終的には何をどうすれば良いかがわからなくなるケースも多々あります。
そこで、今回は注文住宅を建てると決めてから最初にやってもらいたい希望条件の整理について詳しく解説します。注文住宅で整理する3つの希望条件から決めておきたい項目について紹介します。
この記事で学べるコト
- 注文住宅を建てると決めてからの行動がわかる
- 土地と建物の希望条件を整理する項目がわかる
- 予算決めるときに整理するポイントがわかる
目次
1.注文住宅で整理する3つの希望条件
注文住宅は決めることが山ほどあります。そこで、手始めに理想の家づくりをするためにも主要な部分の希望条件を洗い出しましょう。そのためには、希望する条件の情報を集めて整理しておくのが大切です。希望条件を整理することで、ハウスメーカーや工務店へ相談するときにスムーズになります。
注文住宅を建てると決めてから最初にやることは「どこに・どのような家を・いくらで建てるか」を決めることです。注文住宅を新築すると決めたときに整理したい希望条件は、大きくわけて以下の3つあります。
- 土地
- 建物
- 予算
次章では、上記で述べた3つの条件を決める方法について丁寧に紹介します。
2.土地に求める条件を整理する5つの項目
土地は居住エリアを決める重要な要素です。住み慣れた場所にマイホームを新築する方もいれば、子育てを考えて住環境の良さから新天地で生活する方もいるでしょう。
注文住宅を建てたら、その土地に20年~30年以上は暮らすことになる重要な決断です。
そこで、土地に求める条件のうち整理しないといけない項目をチェックリストにまとめています。次の5つの項目を整理してみましょう。
- 土地の有無
- 希望の居住エリアと最寄り駅
- 通勤・通学の利便性
- 土地の広さ
- 周辺の施設
ただし、土地探しにおいて全ての条件を満たすような理想的な土地と出会うことは100%できません。そのため、どの項目を重視するのか優先順位をつけながら読み進めてください。
2-1.土地の有無
注文住宅を建てる土地を所有しているか所有していないかで、今後の動き方が異なります。
所有している土地に注文住宅を建てるとなると建築地はすでに決まっているため、後述する他の条件整理は不要です。
土地を所有している場合、「その土地の権利が誰にあるのか」「土地の利用方法をどうするのか」を整理してください。
- 自分で所有している土地に新築
- 親が所有している土地に新築
- 現在、自分が所有していて住んでいる家を建て替え
- 親が所有していて住んでいる家を建て替え
- 土地は所有していているが、売却して別の場所に住み替え
上記はあくまで一例です。また、上記以外にも「賃貸用に所有している家の建て替え」や「親族が所有する土地に新築」など、人によって注文住宅を建てる方法が異なるので、自身はどのように所有している土地を利用するのか洗い出しておきましょう。
土地から探して注文住宅の新築を検討している方に向けて、別の記事で理想の土地を探すポイントをまとめて紹介しています。ぜひ、土地探しを始める前には「土地探しで必ずチェックしておきたい10のポイント」もご一読ください。
2-2.希望の居住エリアと最寄り駅
土地から探すなら、どこのエリアに住むかを決めなくてはいけません。そのため、希望する居住エリアと最寄り駅の条件を整理します。
これから20年、30年と長く暮らす街です。人生の大半を共にするエリアになるため、希望条件と慎重に整理しましょう。
「子育てがしやすく慣れ親しんだ場所に居住するのか」「通勤時間を考慮して新天地で生活するのか」など、そこで暮らす目的と普段のライフスタイルから希望の条件を整理するのがおすすめです。
居住エリアや最寄り駅が決まっていれば、注文住宅を建てる候補の土地を絞り込んで探すことが可能です。
2-3.通勤・通学の利便性
職場や学校までの通勤・通学にかかる時間を重視する方は、利便性について希望条件を整理すると良いです。通勤・通学にかかる時間・乗り換えのしやすさ・駅から自宅までの距離など、いくつかの要素から土地の候補地を絞り込みます。
通勤・通学は、1年のうちに何度も繰り返すことになるため、どこまでが許容範囲か決めておきましょう。
2-4.土地の広さ
土地の広さも土地探しでは重要なポイントのひとつです。〇坪以上・〇㎡以上と数字で希望の広さが示せれば、土地を探すときの指標となります。
しかし、検討し始めたばかリで必要な土地の広さを決めるのは、ほぼ不可能。建物の広さや建ぺい率・容積率などによって土地に求められる広さが異なるからです。
そこで、土地の広さの希望条件を整理するうえでやってほしいのが、何台の車を駐車するスペースを確保する必要があるかを整理することです。「どんな車種の車を何台駐車するのか」「その車の利用頻度はどの程度か」など、利用シーンを想定して情報を整理しておくと良いでしょう。
駐車スペースを事前に想定しておくことで、「この台数を駐車するには、このぐらいの敷地の広さが必要になる」「利用頻度が多いので、駐車場を配置は並列にした方が良い」など、不動産会社やハウスメーカーなどに土地探しを相談するときに土地を絞り込む参考になります。
2-5.周辺の施設
その土地の周辺にどのような施設があると良いか洗い出すことも重要です。充実した施設が自宅周辺にあることで安心した生活をおくることができます。
生鮮食品や生活必需品を購入できるスーパーやドラッグストア、もしものときの病院など、人が生きていくのに無いと困る施設はたくさんあります。
そのため、普段の生活スタイルから考えて「徒歩や自転車で行ける範囲にこんな施設があると便利」や「車で行ける距離にこんな施設があると生活に困らない」など、整理しておきましょう。
3.建物に求める条件を整理する5つのポイント
土地の希望条件を整理したら、次に建物に求める条件を整理します。建物で整理したい項目は以下の5つです。
- 階数
- 間取り
- 収納
- デザイン
- 設備・仕様
それぞれの項目について詳しく解説します。
3-1.階数
注文住宅で新築したい建物の階数を決めます。「老後を考えて平屋でフラットなつくりの家にするのか」「2階建てで上下階の空間を有効活用した家にする」「狭小地なので3階建ての高さを活かした家にする」など、マイホームに求める考え方は人それぞれです。
そのため、家を建てる方向性を定めるためにも希望条件の整理のタイミングで家の階数を決めておくと良いでしょう。
3-2.間取り
家族構成によっても必要な条件が変わる間取り。どのくらいの間取りが必要になるのかをまとめておくのがおすすめです。
家のなかでも多くの時間を過ごすLDKはどのぐらいの広さ・どのように配置するのか、ベッドルームや子供部屋をいくつ用意するのか、和室を設けるかなど、ハウスメーカーや工務店へ相談する前には、必要な部屋数がわかるようにまとめておくと良いでしょう。
「現在の家族構成から考える」や「将来の家族構成から考える」など、おかれている状況によって考え方は異なるため、これから建てる家の間取りをどのようにすると快適に過ごせるか、今と未来を想像しながら決めてください。
3-3.収納
新居を快適な空間にするためには、間取りのほかにも収納計画が大切です。
外出時につかうアウターやアクセサリーをしまうのはもちろん、掃除用具や備蓄品、趣味のアウトドア用品やベビーカーなど、収納スペースの活用方法は家族ごとに異なります。
希望条件を整理する段階では、細かな収納計画まで落とし込む必要はありませんが、場所別に収納の必要性を考えておくと良いでしょう。
場所別は次の7つです。
- リビング
- ダイニング
- 洗面室
- キッチン
- パントリー
- ウォークインクローゼット
- シューズクローク
具体的な収納計画をはじめるときには「注文住宅の収納計画で家を片づけやすくする2つのコツ」の記事が参考になります。ぜひ、ご一読ください
3-4.デザイン
外観・内観のデザインは家の印象を決める大きな要素のひとつです。最近では、注文住宅を建てた先輩たちがSNSなどで情報を発信しており理想のイメージを膨らませやすい環境になっています。
そこで、希望条件を整理するタイミングで行って欲しいのが、希望のデザインを絞ることです。
外観・内観ともに、デザインは豊富に存在します。趣味嗜好から好みのデザインを絞り込んでおくことで、理想のデザインを手掛けているハウスメーカーや工務店を見つけやすくなるでしょう。
外観デザインのコツについては「注文住宅で人気の外観8選|おしゃれな外観をデザインするコツ」でも紹介しています。具体的にプラン打ち合わせ前に読んでおくと、おしゃれな外観に仕上げることができます。
3-5.設備・仕様
注文住宅にどのような設備や仕様を取り入れたいかを整理しておくのも大切です。
昨今の電気料金の高騰にともない注目があつまる太陽光発電システムや蓄電池、寒い冬を快適に過ごせる床暖房、高性能な給湯システムなど、生活空間を快適なものにするには、さまざまな設備・仕様があります。
今の暮らしから考えて「どのような部分に不満があって何があればその不満を解消できるのか」の視点で取り入れる設備・仕様を決めるのがおすすめです。
導入をおすすめしたい住宅設備については「【最新版】注文住宅にあると便利なおすすめの住宅設備20選」で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
4.注文住宅にかける予算を整理するポイント
最後にマイホームの予算です。どれだけの費用をかけて住宅購入するかを整理します。
所有している土地に注文住宅を新築する場合は「建物」に、土地から探して注文住宅を建てる場合は「土地+建物」にかかる費用を総予算として試算します。
マイホームを購入するときには、住宅ローンを利用して購入する方が大半です。総予算は「住宅ローンの借入額」+「自己資金」で考えなくてはいけません。
そのため、注文住宅にかける予算を決めるには、次の2つのポイントを整理しましょう。
- 住宅ローンの借入額
- 自己資金
4-1.住宅ローンの借入額
住宅ローンの借入額は、無理なく返済できる額を借り入れるように試算することがおすすめです。年収から考えて返済の負担率を20%~25%程度におさめると良いでしょう。
できれば、負担率を20%程度することにより無理のない返済計画がたてられます。
4-2.自己資金
自己資金は、住宅購入のために貯蓄していたお金と親や祖父母からの贈与から6ヵ月~1年分の生活防衛資金と住宅購入にかかる諸費用を差し引いた金額で考えます。
具体的に予算を決める方法は「注文住宅の予算を決める3つの方法|予算オーバーしない4つの対処法を伝授」で解説しています。ぜひ、参考に予算を決めてください。理想のマイホームを手にするために資金計画は大切です。
まとめ
注文住宅を建てると決めたら、まず始めに希望条件を整理することが大切です。そのための情報収集をして集めた情報を取捨選択しなくてはいけません。本記事で紹介したポイントをふまえて希望条件を整理してください。
だだし、希望条件の整理は、注文住宅を建てるための序章にすぎません。「注文住宅を新築する土地があるかないか」「どんな方法で家を建てるか」などで完成までの時間が異なります。注文住宅を新築するには、6ヵ月から長いと1年半ほどの時間と根気が必要です。いつから新生活したいのか逆算して、余裕を持った計画をたてましょう。
注文住宅を建てる流れを理解するには「【全7ステップ】注文住宅を建てる全体の流れと各ステップの具体的な行動」で紹介しています。全体像を理解して1STEP目である情報収集から家を建てる目的を明確にして、家づくりの基盤を整えてください。
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