注文住宅の予算を決める3つの方法|予算オーバーしない4つの対処法を伝授

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注文住宅の予算を決める3つの方法|予算オーバーしない4つの対処法を伝授注文住宅の予算を決める3つの方法|予算オーバーしない4つの対処法を伝授

注文住宅を建てたいと検討しはじめのころは「家っていくらあれば建てられるのだろう?」と、家の建築にかかる費用ばかり気になりがちです。

家づくりでいくらかかるのかを知ることも大事ですが、本当に大切なのは資金計画。

つまり、「いくらで家が建つか」を気にするのではなく、「いくらまでなら無理なく生活していけるか」を考えなければいけません。

そこで本記事では、注文住宅の予算を決める方法から予算オーバーの原因、それでも予算オーバーしてしまったときのコスト削減する方法について解説しています。

これから、注文住宅を建てようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

✅この記事で学べるコト

  • 注文住宅の予算の決め方
  • 予算オーバーさせないための方法
  • 予算オーバーしてしまったときの対処法

1.普段の生活にかかる「お金」を洗い出して、余裕をもった返済計画で予算を決めよう

普段の生活にかかる「お金」を洗い出して、余裕をもった返済計画で予算を決めよう

注文住宅の予算を決めるには次の計算式で、住宅にかけられる費用を算出します。

総予算=住宅ローンの借入額+自己資金

総予算は「住宅ローン」と「自己資金」を足した金額です。

それぞれの費用割合としては、住宅ローンは70%~80%。
自己資金は20%~30%が目安としてとらえておくと良いでしょう。

住宅ローンと自己資金の割合

つまり、予算を決めるには「住宅ローンでいくらまで借り入れできるか」と「自己資金をいくらまで準備できるか」を把握していなければいけません。

そこで、住宅ローンの借入額と自己資金を知るための手順について詳しく解説していきましょう。

1-1.毎月いくらまでなら無理なく返済できるか

まず、毎月の返済額がいくらまでなら無理なく返済していけるか把握することから始めます。
契約する住宅ローンによっても異なりますが20年~35年と長い間、返済し続けることになるからです。

ここで、返済額をしっかりと把握しておかなければ、いざ注文住宅を購入しても毎月の返済で家計を圧迫してしまい、せっかくの新しい暮らしが幸せなものにはなりません。
普段の生活を切りつめてまで注文住宅を購入しないためにも「無理のない範囲の返済額はいくらなのか」を考えてみましょう。

そこでまずは、無理のない返済額を知るために、以下の6つの費用を洗い出してください。

  • 毎月支払っている住宅にかかる費用
  • 毎月の駐車場代
  • 住宅購入のために毎月貯蓄していた積立金
  • 教育費のために毎月貯蓄している積立金
  • 住み始めてからかかる修繕を見越した毎月の積立金
  • 毎年の固定資産税÷12ヵ月

この6つ費用を洗い出すことで、おおむねの返済額を知ることができます。
そして次に、以下の計算式にあてはめて返済額を把握してみましょう。

返済額=(住宅費+駐車場代+住宅購入のための積立金)ー(教育費のための積立金+修繕を見越した積立金+固定資産税)

繰り返になりますが、ここで注意したいのは無理のない返済額になっているかです。

そこでポイントとなるのが、年収から考えて返済の負担率を20%~25%程度におさえることです。
そうすると、余裕ある返済ができるようになります。

たとえば、年収別で見てみると以下のような返済額になります。

年収 毎月の返済額
(年収負担率20%)
毎月の返済額
(年収負担率25%)
300万円 50,000円 62,000円
400万円 66,000円 83,000円
500万円 83,000円 104,000円
600万円 100,000円 125,000円
700万円 117,000円 145,000円
800万円 133,000円 166,000円
900万円 150,000円 187,500円
1,000万円 166,000円 208,000円

先ほど計算して算出された返済額が、上記の表の範囲内かをしっかりと確認しておきましょう。
できれば負担率を20%程度すると、より無理のない返済計画がたてられます。

1-2.住宅ローンをいくらまで借り入れられるのか

つぎに、住宅ローンをいくらまで借り入れるのかを見ていきます。
前述で解説したとおり、年収の負担率としては20%程度で試算したほうが良いです。

そこで、年収負担率を20%とした場合の返済額と年収から借入額の目安を紹介したいと思います。

下記の表は、住宅金融支援機構【フラット35】が公表している、2021年2月の金利情報を参考にしています。
金融機関が提供している金利のなかで、もっとも多い1.320%の金利をベースに借入額を試算すると次のとおりです。

返済期間 年収:
300万円

返済額:5万
年収:
400万円

返済額:6.6万
年収:
500万円

返済額:8.3万
年収:
600万円

返済額:10万
年収:
700万円

返済額:11.6万
年収:
800万円

返済額:13.3万
年収:
900万円

返済額:15万
年収:
1,000万円

返済額:16.6万
20年 1,054万円 1,391万円 1,749万円 2,108万円 2,445万円 2,804万円 3,162万円 3,499万円
25年 1,277万円 1,685万円 2,119万円 2,554万円 2,962万円 3,396万円 3,831万円 4,239万円
30年 1,485万円 1,961万円 2,466万円 2,971万円 3,446万円 3,951万円 4,457万円 4,932万円
35年 1,680万円 2,218万円 2,790万円 3,361万円 3,899万円 4,471万円 5,042万円 5,580万円

※試算条件:金利1.320%(固定金利)、元利均等返済、ボーナス時加算なし

年収500万の方が返済比率を考えて無理なく返済できる借入額は、20年ローンを組む場合が1,749万円。35年ローンなら2,790万円です。

1-3.自己資金をどのくらい準備できるか

注文住宅を購入するときには、住宅ローンの他に自己資金の準備も必要です。

たしかに、自己資金なしでも住宅価格によってはフルローンでもまかなえます。ですが、できれば自己資金は準備しておいた方がいいでしょう。

自己資金を準備しておくと住宅ローンの借入額が減るので、毎月の返済額をさげられます。
そのため、家計を圧迫せずに無理のない返済ができるようになるからです。

そこで、自己資金をいくらまで準備できるかを把握するための計算方法を理解しましょう。

自己資金をいくらまで準備できるかを考えるには、以下の項目を洗い出します。

  • 住宅購入のための貯蓄
  • 親や祖父母からの贈与額
  • もしものための生活費(半年~1年分)
  • 住宅購入のための諸費用

この項目で洗い出した費用を以下の計算式にあてはめていきます。

自己資金=(貯金+贈与額)ー(もしものための生活費+住宅購入のための諸費用)

計算式にもありますが、住宅購入のための貯蓄や贈与額をすべて自己資金として準備するのではなく、もしものための生活費や住宅購入時にかかってくる諸経費など、防衛資金は手元に残しておくのがおすすめです。

自己資金が把握できたら、1.普段の生活にかかる「お金」を洗い出して、余裕をもった返済計画で予算を決めようにある「総予算の出し方」の計算式をつかい、住宅ローンの借入額と合算して総予算を決めます。

2.多くの人が予算オーバーしている?大半の人がやってしまう予算オーバーの原因とは?

多くの人が予算オーバーしている?大半の人がやってしまう予算オーバーの原因とは?

「予算も決めたし、気になる会社に相談してみよう!」と、いざ、施工会社に見積もりしてもらうと、当初の予定から予算オーバーなんてことも。
実際に注文住宅を建てた半数以上の方が、当初の予算からオーバーしてしまった。というアンケート結果もあります。

どうして予算オーバーしてしまうのか、その原因として5つの理由が考えられます。

  • 資金計画が甘くて予算の上限を設定できていない
  • 建物や土地以外にかかる諸経費を想定していなかった
  • 相談のときに理想の家づくりを詰め込みすぎた
  • 着工してから追加工事が発生する
  • 信頼できる施工会社と出会えていない

2-1.資金計画が甘くて予算の上限を設定できていない

本記事をご覧いただいている方は、前章で解説した予算の決め方をご理解していると思います。

しかし、この予算決めの工程をしっかりやらずにハウスメーカーなど相談に行った結果、思っていたよりも借り入れできず予算オーバーしてしまう人も中には少なからずいます。

このように資金計画を具体的にしていないと予算上限を正しく設定できません。そのため、相談前には資金計画をしっかりと準備することが大切です。

2-2.建物や土地以外にかかる諸経費を想定していなかった

注文住宅を購入するときに必要なお金は、建物を建てる費用や土地を購入する費用だけではありません。
不動産取得には登記費用や印紙税などの諸経費が必要です。

金額にすると建築費の5%~10%。
たとえば、2,000万の注文住宅を建てるとしたら、おおよそ100万~200万もかかります。

つまり、この諸経費を想定せずに予算ギリギリで考えていると超過してしまう恐れがあります。

2-3.相談のときに理想の家づくりを詰め込みすぎた

注文住宅を考えはじめると、InstagramやPinterestをつかって施工例をチェック、展示場をまわって実際のつくりを体験するなど、自然と情報収集するでしょう。

こんなおしゃれなデザイン、機能が充実した設備、普段の家事がラクになる動線…
さまざまなデザインや間取り、設備を見て触れることで、叶えたい理想も大きくなってきます。せっかく理想が叶う注文住宅なので、なんでもかんでも詰め込もうとしてしまうものです。

しかし、このように理想が大きくなったままの状態で相談に行ってしまうと、当初の予算よりもオーバーした見積もりになりがちです。

そのため家づくりでは、事前にデザイン・間取り・設備など、ご自身の理想を紙に書き出して「これだけは譲れない」「ここは妥協してもいいかも」など、相談前に優先順位を決めておきましょう。

2-4.着工してから追加工事が発生する

打ち合わせが進んでいくにつれ、具体的なイメージがさらに沸くようになっているのでアイデアもたくさん浮かんでくることでしょう。

暮らしたときのことを考え「あれがあったら、もっと快適な生活がおくれるかも」「この間取りをもっとこうしたら良くなるかも」など、着工してからアイデアを形にしようとすると追加工事が増えてしまいます。

このような場合、当初の予定より工事費用がかさんでしまい予算オーバーしてしまいます。

2-5.信頼できる施工会社と出会えていない

これから注文住宅をたてるなら、信頼できる施工会社に出会わないといけません。相談する会社を間違えると予算オーバーしてしまうでしょう。

注文住宅を建てるとなると、ハウスメーカーや工務店に相談するでしょう。相談する会社によって、以下の要因で予算オーバーしてしまう恐れがあります。

  • 他社と比べて建物の価格をあまりにも安く提示している
  • 予算額の目一杯で見積もりしてくる
  • 広告費を上乗せしてくる

他社と比べて建物の価格をあまりにも安く提示している

1つ目が、他社と比べて建物の価格をあまりにも安く提示しているような会社です。
このような会社は、多くの見込み客を集客したいと建物の価格を安く見せている場合があります。

この提示している価格というのが、家を建てるだけの費用。つまり、躯体工事やその会社の標準装備など家を建てる最低限な建築費用は含まれているものの、水道やガスの引き込み工事や外構工事などの付帯工事費が含まれていない可能性があります。

建物の価格だけをみて「予算内で注文住宅が建てられそうだ」と思い見積もりしてみると、含まれていなかった費用が加算されて予算オーバーしてしまうかもしれません。

予算額の目一杯で見積もりしてくる

2つ目が、予算の目一杯で見積もりしてくる会社です。このような場合、担当について営業マンとの相性が悪いと考えられます。

営業マンも会社から課せられたノルマがあります。会社の売上・インセンティブなど営業マン自身の利益が優先され、なんとか予算上限で受注しようと必死になっています。

「予算内でお願いしたい」と事前に相談していても、顧客を無視した提案をしてくるようなら、一旦冷静になって、ほかの会社の意見を聞いてみるのも一つの方法です。

広告費を上乗せしてくる

3つ目が、広告費を上乗せしている会社です。このような場合は、広告費は注文住宅の請負額のなかに含まれているので、判断がむずかしくなります。

たとえば、相談窓口で複数社を紹介してくれるサービスは、利用者にとって無料で使えとても便利なサービスです。

しかし、このようなサービスは、紹介した先の広告費によってなりたつビジネスモデルのため、当然紹介された施工会社が広告費を支払っています。
そのため、支払っている広告費をどこかで回収しなければビジネスは成り立ちません。おのずと建築費のなかに含まれることになってきます。

このように会社選び一つで、予算もそうですが今後のお付き合いが変わってきてしまいます。
最初から1社に絞るのではなく、複数社に相談して比較検討することで信頼できる会社かどうか判断しましょう。

3.それでも注文住宅が予算オーバーしたときにコスト削減できる4つの方法

それでも注文住宅が予算オーバーしたときにコスト削減できる4つの方法

ここまで予算に対して細心の注意をはらっていても予算オーバーしてしまうことがあります。
そこで最後に、それでも予算オーバーしてしまったときにコスト削減できる4つの方法を紹介します。

  • 設備や建材のグレードを落とす
  • 建物の形をできるだけシンプルにする
  • 間取りを見直して面積を減らす
  • 間仕切りの壁や建具を減らす

3-1.設備や建材のグレードを落とす

設備や建材のグレードを落とすことができます。
たとえば、トイレをタンクレスからタンク付きにすると約10万円。床は無垢材から木目シートの床に変更すると15万円ほど価格をさげることができます。

また、最近人気のアイルランドキッチンよりも、壁付けのキッチンにすると、30万円ほどコスト削減することができます。

3-2.建物の形をできるだけシンプルにする

建物の形をシンプルにすると、工事の作業費・材料費を減らせるので価格をおさえることができます。

具体的には、

  • コの字型の凹凸があるデザインよりも、シンプルで四角いデザインにする。
  • 屋根の形を寄棟から片流れや切妻の屋根にする。
  • 1階と2階の大きさをそろえる。

など、建物をシンプルにするだけでも、30万~70万円ほどお得になります。

3-3.間取りを見直して床面積を減らす

間取りを見直して床面積を減らすと工事費用を大きく削減することができます。
なぜなら、間取りを見直すと構造や屋根、内装などの大部分の作業を減らすのに直結しているからです。

だいたいの相場で、約6畳の部屋を1部屋なくすと200万円ほど節約できます。

実際に暮らしてみたら、物置になりそう。。と思ったら、いっそ部屋を削減できないかを考えてみましょう。

3-4.間仕切りの壁や建具を減らす

部屋を仕切る壁、ふすまや扉などの建具を減らすのも、コストダウンでは効果的です。

たとえば、和室をタタミコーナーにすることで間仕切りの壁やふすま、障子などが不要になるため、コスト削減でき、おおよそ40万円~50万円ほど削減につながります。

また、子供がまだ小さいようなら子供部屋は1部屋にしておき、将来的に間仕切り壁を設置、または、家具を目隠しがわりにつかって部屋を分割する方法などでも代用すると、費用をおさえることができます。

まとめ

理想の住まいが叶う注文住宅は、資金計画がとても大切です。
注文住宅を建てたいと考えはじめると、家が建つ費用に目が行きがちです。しかし、本来は自分たちなら「いくらまでの予算にしたら、無理なく返済していけるか」を考えなければ、家づくりをスタートすることができません。

そのため、今回紹介した計算式をつかい、まずは予算の把握からおこないましょう。
ただし、予算を決めて話を進めていっても、予算オーバーしてしまう場合があるのも事実です。

予算オーバーしてしまう原因を理解しておくことで、事前に考えておけば回避できることもあれば、一度冷静になって、考え直すのも一つの手です。
仮に予算を超えてしまっても、本記事を参考に見直せる箇所がないか検討することも必要です。

満足のいく注文住宅を建てるなら、「信頼できる施工会社に出会えるか」が重要だといっても過言ではありません。

相談する会社を複数にすると、やり取りの手間が増えるので「面倒くさいなー」と思われる方もいるでしょう。
しかし、信頼できる会社を選定するには、1社に絞らず複数の会社に話を聞かなければ判断できません。

あせらず、ゆっくり時間をかけて家づくりをしていきましょう。
本記事が少しでも家づくりの参考になっていたら幸いです。

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