注文住宅の新築を視野にマイホームの購入を検討している方にとって、ハウスメーカー・工務店が提供しているカタログは、各社を見極めるうえで重要な判断指標のひとつです。
各社の強み・特徴が知れるのはもちろん、どのような家づくりをしているのかを理解するのに適しています。
しかし、漠然と家づくりを検討しているタイミングで、気になるカタログを片っ端から請求していると、不必要な情報も増えすぎてしまうため、情報整理に時間を要することになります。
そこで今回は、注文住宅のカタログを取り寄せるタイミング、カタログを集める方法と注意しておきたいポイントについて解説します。
この記事で学べるコト
- 注文住宅カタログを取り寄せる最適なタイミングがわかる
- 自身にあったカタログの集め方がわかる
- カタログ請求するときに注意しておくポイントがわかる
- おすすめの一括資料請求サイトがわかる
目次
1.カタログを取り寄せる適切なタイミングは家づくりの要件を整理してから
漠然と注文住宅を建てたいと考え、情報収集するために行動することは大切です。ただ、明確な目的がないまま気になるハウスメーカー・工務店のカタログを片っ端から取り寄せてしまうと不要な作業に多くの時間を消費してしまうことになります。
目的が不明なままカタログを取り寄せる行為は、今夜の献立か決まっていないのに、適当に食材を買い込み冷蔵庫をパンパンにすることと同じです。
つまり、多くの情報は集まるものの有効利用できるのは一部分。カタログの情報を精査していくのに多くの時間をつかうはめになります。
そこで大切になるのが「いつカタログ請求をするか」です。タイミングとしては、家づくりで取り入れたい要件を整理してから取り寄せるのがおすすめです。
家づくりでなにを重視するのか要件の整理ができていれば、家づくりの条件にあったカタログの情報をもとに各社の特徴を理解・比較できます。カタログは情報を整理するのに利用のが効率のよい正しい使い道です。
イメージが固まっていない状態でカタログ請求してはいけない理由
- 情報過多で目的がブレてしまう
- 情報の整理に時間がかかる
2.注文住宅で参考になるカタログの種類
各社のカタログは力をいれて作成されています。なぜなら、カタログは独り歩きして、企業の特徴を購入検討者に訴えかける営業ツールだからです。
注文住宅を検討するうえで参考になるカタログは、大きく分けると次に掲げる5つの種類があります。
- 総合カタログ
- 規格住宅カタログ
- 機能・性能カタログ
- ノウハウカタログ
- 実例カタログ
それぞれのカタログについて詳しくみてみましょう。
2-1.総合カタログ
会社の規模や歴史からどのような事業を手がけているのかなど、その会社の情報を一冊にまとめたのが総合カタログです。
企業の存在する価値や事業の目的など、各社の理念に共感できるかを知ることができます。
建築会社を絞り込むうえで、企業規模や資本金などから安心して任せられる業者を見つけたい方にはおすすめです。
2-2.規格住宅カタログ
建築する住宅ブランドやコンセプトを知れるのが規格住宅カタログです。規格化された商品は、購入者をターゲット・セグメントして商品開発されているため、提供しているコンセプトと理想がマッチする場合があります。
どのようなバリエーションの商品があるのか・住宅に込められたコンセプトを知りたい方にはおすすめの一冊です。
規格住宅について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考になります。ぜひ、ご一読ください。
2-3.性能カタログ
家づくりでこだわりたいのが住宅性能です。住宅の耐震性や断熱性など、各社の技術力は判断材料のひとつになります。
性能カタログはその技術力を知るには打ってつけです。住宅性能を高めるためにどのような施工するのか、根拠をもとに裏付けされたデータを知ることができます。
各社の技術やこだわりの理解を深めるのにおすすめしたいカタログです。
2-4.ノウハウカタログ
検討初期でつまずいてしまうポイントを解説してくれるのがノウハウカタログです。資金計画の方法や土地探しのコツなどテーマに沿った役立つ内容がまとめられています。
堅実でしっかりと計画をダンドリして検討をしていきたい方にはおすすめです。
2-5.実例カタログ
外観・内装デザインやインテリアなど、実際に建てた方のこだわりがつまっているのが実例カタログです。各社のデザインを知れるのはもちろん、間取りのアイデアや実際に建てた方のインタビューまで載っている場合もあります。
「こんな内装にしたい」「このアイデアを取り入れたい」など、今まで気づいていなかったことを発見できる参考になるカタログのひとつです。
3.注文住宅のカタログを集める4つの方法
ハウスメーカー・工務店からカタログを取り寄せる方法は次にあげる4つです。
- 各社のホームページからカタログを取り寄せる
- 住宅展示場に来場してカタログを貰う
- 一括資料請求サイトでまとめてカタログを取り寄せる
- 雑誌に付いているハガキ・FAX用紙でカタログを取り寄せる
それぞれの方法について紹介しますので、ご自身にあう方法でカタログを収集してみましょう。
3-1.各社のホームページからカタログを取り寄せる
オーソドックスな方法が、ハウスメーカーや工務店のホームページから直接カタログを取り寄せる方法です。気になる建築会社のホームページをひとつずつ検索して専用のフォームから依頼します。
1社1社調べるのには時間はどうしてもかかってしまいます。しかし、会社の特徴が色濃くでるのがホームページのつくりやデザインです。感性的なものにはなってしまいますが、自分の好みにあうホームページになっているかも見ておくと良いでしょう。
各社がもつ強みや特徴・施工実績なども同時に調べて、家づくりの目的と合致する会社にカタログ請求してください。
3-2.住宅展示場に来場してカタログを貰う
気になるハウスメーカーが出展している住宅展示場に来場してカタログを貰う方法もひとつの手です。各社のモデルハウスを同時に見学できるため、家づくりを体感しながら理解を深めることできます。
ただし、店内の案内やヒアリング・会社の説明などがあるため、1社あたりの見学時間は30分~1時間ほど、長ければ1時間半~2時間かかる場合もあるので注意が必要です。
さらに検討にあがっている企業が複数あると、会社の数だけ時間も労力もかかることを忘れないでください。
各社のモデルハウスを見学して同時にカタログを受け取りたいと考えている方には、別の記事で、住宅展示場の見学する際のポイントについてまとめた記事が参考になります。
3-3.一括資料請求サイトでまとめてカタログを取り寄せる
子育てや仕事などで時間をとるのが難しい方におすすめなのが、カタログをまとめて請求できる一括資料請求サイトの利用です。一括資料請求サイトは参画している企業の情報や施工実例などがまとめられているため、検討初期に必要な情報をすばやく収集できます。
1回の問い合わせで複数社のカタログを請求できるのが特徴です。参画企業からの広告料で運営しているため、利用者には費用が一切かかりません。無料で手軽に使える点もメリットでしょう。
ただし、一括資料請求サイトに参画していない企業のカタログを取り寄せることはできません。そのため、まずは一括資料請求サイトでまとめて請求する。そして、不足している企業のカタログを直接ホームページから取り寄せるといった2つの方法を併用するのがおすすめです。
3-4.雑誌に付いているハガキ・FAX用紙でカタログを取り寄せる
書店やコンビニで販売されている住宅雑誌もカタログの取り寄せが可能です。住宅雑誌によっては、提携している建築会社のカタログをハガキやFAXで取り寄せることができる用紙が付属されています。
住宅雑誌には、実際に建てた実例や施主のインタビュー・建築した会社紹介など、豊富な情報が掲載されています。掲載内容を参考に気になる会社が見つかるかもしれません。
ただし、他の手法よりもリードタイムが発生するため、手元に届くまで時間を要してしまいます。
4.カタログ請求する際の2つの注意点
注文住宅の検討初期段階に、問い合わせのハードルが低いのがカタログ請求です。しかし、問い合わせした後は、待っていればカタログが自宅に届くだけと考えていてはいけません。
売り手も自社製品を販売したいと営業活動をしてきます。そこで、発生するかもしれない時間ロスをなくすためにも、問い合わせする前に覚えておいて欲しい注意点が2つあります。
- 無駄なコミュニケーションが発生する可能性がある
- 希望のカタログが届かない場合がある
本章では、この2つの注意点を紹介するとともに、時間を無駄にしたいための解決策もあわせて解説します。
4-1.無駄なコミュニケーションが発生する可能性がある
面倒くさいカタログ請求フォームの必須項目を入力をして、郵送の手配をしたら作業の手間から解消されるわけではありません。カタログ請求後に発生する対応の手間があることも覚えておかなくてはいけません。
極力、企業とのコミュニケーションを少なくしたいと思ってインターネット経由で問い合わせしたとしても、売り手は直接的な接点を持ちたいと問い合わせのお礼をかねて電話やメールをしてきます。
また、資料を郵送するために住所の情報を入力してにもかかわらず、直接訪問してカタログを届ける営業スタイルの企業・営業マンも存在します。このように、買い手の意図と反する行動をしてくるケースもあるため、無駄なコミュニケーションが発生するリスクあることを覚えておいてください。
そこで大切なのが、やめて欲しい行動を問い合わせ時に伝えることです。入力フォームには自由項目や備考欄があります。問い合わせする際に「日中は仕事で電話に出れません」「メールでやり取りをお願いします」「自宅への訪問営業はお控えください」など、NG理由とどのようなコミュニケーションを希望するのか伝えるのがおすすめです。
問い合わせのときに希望しても、希望通り方法で接触してこない企業も一定数います。そのような企業は「早めに約束を守れない企業を知れた良かった」とポジティブに気持ちを切り替えて別の候補を探しましょう。
4-2.希望のカタログが届かない場合がある
ご自身でカタログの概要を確認して選択できるホームページなら問題ないですが、企業によっては個人情報の入力フォームだけでカタログの内容を記載していないケースもあります。
カタログの内容が記載されていないサイトの場合「〇〇のわかるカタログが欲しい」と問い合わせするときに希望を伝えることが大切です。
名前や住所など必要最低限の情報のみの入力では、企業側もどのようなカタログを郵送すれば良いかわからず、会社紹介のカタログなど汎用的な資料を送るしかありません。汎用的なカタログでは、本来に知りたい情報ではないカタログが手元に届いてしまいます。
このような不一致を防ぐためにも、入力フォームで家づくりの条件を明確に伝えるようにしましょう。入力時の手間は増えてしまいますが、家づくりに求める条件を備考欄などに入力して希望に沿ったのカタログを送って欲しいと伝えることで、後々の無駄を省けます。
5.【時短】おすすめの一括カタログ請求サイト3選
「注文住宅のカタログを集める4つの方法」では、各社のカタログを集める方法を4つ紹介しました。紹介した方法なかでも、1日のうちにまとまった時間がとれない方におすすめな方法が一括カタログ請求サイトのサービスを利用することです。
本記事で紹介するサイトは、掲載社数も豊富で情報収集するのにおすすめの3サイトです。
5-1.SUUMO
サイト名 | SUUMO |
---|---|
運営会社 | 株式会社リクルート |
日本最大級の物件数を誇るSUUMO。注文住宅においても掲載しているハウスメーカー・工務店は多く、エリアやテーマなどから探して対応してもらえる建築会社を見つけることができます。
SUUMO専用の企業ページから提供しているカタログの概要をみて好きなものを選択できたり、一覧からもまとめてカタログ請求できるのが特徴です。
5-2.タウンライフ家づくり
サイト名 | タウンライフ家づくり |
---|---|
運営会社 | タウンライフ株式会社 |
次に紹介するのが「タウンライフ家づくり」です。タウンライフが厳選した優良企業からカタログを一括請求できます。
SUUMOと同様に建築するエリアに対応したハウスメーカーのカタログとあわせて、間取りプランや資金計画・見積もりなど、業者選定で比較検討で必要な情報を収集できるのが特徴です。
登録にかかる時間は3分。操作も必要事項を入力するだけで簡単に利用できます。複数社のプランを比較検討するなら、ぜひ利用したい無料のサービスのひとつです。
5-3.LIFULL HOME’S
サイト名 | LIFULL HOME’S |
---|---|
運営会社 | 株式会社LIFULL |
最後は株式会社LIFULLが運営する「LIFULL HOME’S」です。サイトデザインが刷新されて使いやすくなっています。
こちらもカタログのテーマや参画している会社から情報収集できて、カタログをまとめて取り寄せることが可能です。
エリア別に相談会や見学会の住宅イベント情報と空き状況も確認できるので、検討段階で不安なことがあれば参加してみるのも良いでしょう。
まとめ
注文住宅のカタログは、業者を検討するうえで非常に重要な情報収集源です。しかし、カタログ請求するタイミングを見誤ると情報過多におちいり、時間を無駄にしかねません。
事前に家づくりの目的を明確にしておけば、比較対象となるカタログの種類がわかるため、要件の整理は早めにすましておきましょう。
ご自身のライフスタイルにあわせて最適な方法でカタログ請求するのがおすすめです。本記事で紹介した方法を有効活用して、これから始まる楽しい家づくりをスタートできるよう準備してください。
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