リフォームでこどもエコすまい支援事業の補助制度を上手に活用する方法

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リフォームでこどもエコすまい支援事業の補助制度を上手に活用する方法リフォームでこどもエコすまい支援事業の補助制度を上手に活用する方法

2022年11月8日の閣議決定で公表された「こどもエコすまい支援事業」。新築住宅の取得・リフォームで大きな恩恵が得られるおトクな補助制度です。

そこで今回は、今住んでいる住宅をリフォームしようと検討している方に向けて、リフォームでこどもエコすまい支援事業を活用するための条件や補助額について詳しく解説します。

これから新築のマイホームを取得しようと考えている方向けには以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

※こどもエコすまい支援事業は今後の国会で補正予算が成立することが前提の事業です。今後、内容が変更になる場合もございますのでご注意ください。

※2022年12月16日の「こどもエコすまい支援事業の要件の見直し等について」をもとに、記事の一部を修正しています。

この記事で学べるコト

  • こどもエコすまい支援事業の活用する要件がわかる
  • 交付される補助額の上限がわかる
  • こどもエコすまい支援事業以外にもリフォームで使える支援事業がわかる

1.リフォームでこどもエコすまい支援事業を活用するための要件

リフォームでこどもエコすまい支援事業を活用するための要件

リフォームでこどもエコすまい支援事業を利用する際には、新築住宅の取得のときと同様に要件があります。

新しい制度を活用するためにも、これから紹介する要件を押さえておきましょう。

1-1.世帯の要件

新築住宅の取得では世帯の要件が定められていましたが、リフォームはすべての世帯がこどもエコすまい支援事業の対象です。

ただし、子育て世帯・若者夫婦世帯がリフォームする場合は、それ以外の世帯よりも交付される補助額の上限が増えます。さらに、自宅をリフォームするのか・中古住宅を購入してリフォームするのかで、補助額が異なるので確認しておきましょう。

また、住宅の所有者・居住者が発注して工事請負契約を締結するリフォームが対象となるため、工事請負契約を結ばないリフォームは本事業の対象にはならないことも覚えておきましょう。

詳しい補助額については「2.こどもエコすまい支援事業の補助額は2つの要素で上限が変わる」で後述します。

1-2.対象の期間

リフォームにおいても対象となる期間が定められています。こどもエコすまい支援事業の制度を活用するには、以下の期間に契約・着工・完成をしなくてはいけません。

契約期間 契約日を問わない
着工 2022年11月8日以降に対象となるリフォーム工事に着手したものが対象
完成 2023年12月31日までにリフォームが完成すること

リフォームで「こどもエコすまい支援事業」を活用するには、2022年11月8日以降に対象となるリフォーム工事に着手したものが対象です。

さらに、リフォームを実施してから2023年12月31日までに工事が完了することが条件となっていますので、期限ぎりぎりで行動するよりも、余裕をもった行動が大切です。

1-3.対象の工事

こどもエコすまい支援事業は期間のほかにも、対象となるリフォームの箇所が決まっています。

住宅の省エネルギー性能を向上させたい狙いがある「こどもエコすまい支援事業」では、省エネルギー化に向けたリフォームに対して補助金を交付するからです。

本事業の対象となるために必須のリフォームと任意のリフォームの2つが存在し、次にあげるリフォーム箇所が対象です。

必須のリフォーム

  • 開口部の断熱改修
  • 外壁、屋根・天井又は床の断熱改修
  • エコ住宅設備の設置

任意のリフォーム

  • 子育て対応改修
  • 防災性向上改修
  • バリアフリー改修
  • 空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置
  • リフォーム瑕疵保険等への加入

出典:国土交通省「こどもエコすまい支援事業の内容について

対象となるリフォーム箇所については、前進である「こどもみらい住宅支援事業」とほとんど変わりありません。

こどもエコすまい支援事業でリフォームの補助を受けるには、3つある必須リフォームのうち、いずれかのリフォームの実施が必要です。

2.こどもエコすまい支援事業の補助額は2つの要素で上限が変わる

こどもエコすまい支援事業の補助額は2つの要素で上限が変わる

リフォームするときに、こどもエコすまい支援事業を活用するときの補助額は「世帯の属性」と「リフォームの範囲」の2つで上限が異なります。さらに、工事箇所で細かく補助額が定められています。

そこで本章では、上限の補助額と内訳、工事箇所による補助額を詳しく紹介します。

2-1.世帯やリフォーム内容による補助額の上限

リフォームの補助額は、世帯の属性とリフォームの範囲によって上限が異なります。

子育て世帯・若者夫婦世帯は交付される控除額の上限が高く、中古住宅の購入を含むリフォームであれば、さらに上限があがります。

補助額の上限については下表をご覧ください。

世帯の属性 リフォームの範囲 補助額
子育て世帯または、若者夫婦世帯 中古住宅を購入してのリフォーム 上限:60万円/戸
上記以外のリフォーム 上限:45万円/戸
上記以外の世帯 安心R住宅を購入してのリフォーム 上限:45万円/戸
上記以外のリフォーム 上限:30万円/戸

子育て世帯・若者夫婦世帯が中古住宅を購入してリフォームする場合、1戸あたり60万円の補助金が交付されます。リフォームのみでも45万円の補助が受けられます。

子育て世帯・若者夫婦世帯ではない世帯でもリフォームの範囲によって、45万円~30万円を上限に国が支援してくれる制度です。

2-2.工事箇所ごとの控除額

前述で紹介したとおり、世帯・リフォーム範囲によって補助額の上限が定められているこどもエコすまい支援事業ですが、リフォームの場合においては工事箇所による加算方式を採用しています。

対象となる工事の内容と工事箇所ごとの補助額は次のとおりです。

【必須】開口部の断熱改修(省エネ基準レベル)

工事内容 面積 補助額
ガラスの交換 1.4㎡~ 9,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 6,000円/枚
0.1㎡~0.8㎡未満 3,000円/枚
内窓設置・交換
外窓交換
2.8㎡~ 23,000円/枚
1.6㎡~2.8㎡未満 18,000円/枚
0.2㎡~1.6㎡未満 15,000円/枚
ドアの交換 開戸:1.8㎡以上
引戸:3.0㎡以上
34,000円/箇所
開戸:1.0㎡~1.8㎡未満
引戸:1.0㎡~3.0㎡未満
30,000円/箇所

【必須】開口部の断熱改修(ZEHレベル)

工事内容 面積 補助額
ガラスの交換 1.4㎡~ 12,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 9,000円/枚
0.1㎡~0.8㎡未満 3,000円/枚
内窓設置・交換
外窓交換
2.8㎡~ 31,000円/枚
1.6㎡~2.8㎡未満 24,000円/枚
0.2㎡~1.6㎡未満 20,000円/枚
ドアの交換 開戸:1.8㎡以上
引戸:3.0㎡以上
45,000円/箇所
開戸:1.0㎡~1.8㎡未満
引戸:1.0㎡~3.0㎡未満
40,000円/箇所

【必須】外壁、屋根・天井、床の断熱改修(省エネ基準レベル)

工事内容 補助額
外壁 112,000円/戸
部分断熱の場合:56,000円
屋根・天井 40,000円/戸
部分断熱の場合:20,000円
69,000円/戸
部分断熱の場合:34,000円

【必須】外壁、屋根・天井、床の断熱改修(ZEHレベル)

工事内容 補助額
外壁 151,000円/戸
※部分断熱の場合:75,000円
屋根・天井 54,000円/戸
※部分断熱の場合:27,000円
92,000円/戸
※部分断熱の場合:42,000円

【必須】エコ住宅設備の設置

工事内容 補助額
太陽熱利用システム、高断熱浴槽、高効率給湯器 27,000円/戸
蓄電池 64,000円/戸
節水型トイレ
※清掃しやすい機能を有する
20,000円/台
※以外は19,000円/台
節湯水栓 5,000円/台

【任意】子育て対応改修

工事内容 補助額
ビルトイン食器洗機 21,000円/戸
掃除しやすいレンジフード 11,000円/戸
ビルトイン自動調理対応コンロ 14,000円/戸
浴室乾燥機 21,000円/戸
宅配ボックス 11,000円/戸

【任意】防災性向上改修

工事内容 面積 補助額
ガラスの交換 1.4㎡~ 15,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 10,000円/枚
0.1㎡~0.8㎡未満 6,000円/枚
外窓交換 2.8㎡~ 37,000円/枚
1.6㎡~2.8㎡未満 25,000円/枚
0.2㎡~1.6㎡未満 15,000円/枚

【任意】バリアフリーに改修

工事内容 補助額
手すりの設置 5,000円/戸
段差の解消 6,000円/戸
廊下幅などの拡張 28,000円/戸
衝撃緩和畳の設置 18,000円/戸

【任意】空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置

エアコンの冷房能力 補助額
3.6W以上 25,000円/台
2.4W超~3.6W未満 22,000円/台
2.2W以下 19,000円/台

【任意】リフォーム瑕疵保険等への加入

リフォーム瑕疵保険等への加入 7,000円/契約

上記で紹介したリフォームのうち、1回の申請で合計の補助額が5万円未満の場合は、原則、申請ができませんので注意してください。

例外として、後述する「3-1.住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等の概要」もしくは「3-3.高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金の概要」の申請が受理している場合は、2万円以上の合計補助額であれば申請できるようになります。

3.こどもエコすまい支援事業の他にも3省合同でリフォームをサポート

こどもエコすまい支援事業の他にも3省合同でリフォームをサポート

リフォームで補助制度を活用する場合、本記事で紹介している「こどもエコすまい支援事業」の他に、2つの事業も併用で利用可能です。

  • 住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等
  • 高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金

「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」は経済産業省と環境省の合同で支援。「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」は経済産業省が支援しています。

つまり、こどもエコすまい支援事業の国土交通省と経済産業省・環境省の3省合同でリフォームによる住宅の省エネルギー化をサポートしてくれます。

そこで次からは、この2つの制度について、概要と補助額をわかりやすく紹介します。

3-1.住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等の概要

経済産業省と環境省が合同で支援する「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」は、対象となるリフォームを実施することで、1戸あたり補助率1/2相当、上限200万円の補助金が交付されます。

住宅の断熱性能を向上させるため、高性能なガラスに交換・内窓の設置などのリフォームが対象です。

対象となる期間は、2022年11月8日以降に契約を締結し、こどもエコすまい支援事業の事業者登録をした後に着工するリフォーム工事が対象と、こどもエコすまい支援事業の要件が見直される前の期間が見込まれています。
※ただし、各事業によって登録規約があり、個別の要件が盛り込まれることもあり得るので内容が変更になる場合があります。ご了承ください。

住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等も、事業者登録されている企業に依頼しないと補助制度の対象とならないため、注意が必要です。

3-2.住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等のリフォーム内容と補助額

住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等では、以下に該当するリフォームが補助制度の対象です。戸建て住宅においては、次のように分類されています。

工事内容 熱貫流率(U値)
ガラスの交換 1.9以下
内窓の設置 1.9以下
カバー工法 1.9以下
外窓の交換 1.9以下

熱貫流率が低ければ低いほどグレードが高く、補助額も導入する設備のグレードが高いほど補助額が高くなるように設定されています。

リフォームごとの補助額は次のとおりです。

ガラスの交換

熱貫流率(U値) 面積 補助額
1.1以下(グレード:SS) 1.4㎡~ 48,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 30,000円/枚
0.8㎡未満 8,000円/枚
1.5以下(グレード:S) 1.4㎡~ 32,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 21,000円/枚
0.8㎡未満 5,000円/枚
1.9以下(グレード:A) 1.4㎡~ 26,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 17,000円/枚
0.8㎡未満 4,000円/枚

内窓の設置

熱貫流率(U値) 面積 補助額
1.1以下(グレード:SS) 1.4㎡~ 124,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 84,000円/枚
0.8㎡未満 53,000円/枚
1.5以下(グレード:S) 1.4㎡~ 84,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 57,000円/枚
0.8㎡未満 36,000円/枚
1.9以下(グレード:A) 1.4㎡~ 69,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 47,000円/枚
0.8㎡未満 30,000円/枚

カバー工法

熱貫流率(U値) 面積 補助額
1.1以下(グレード:SS) 1.4㎡~ 183,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 136,000円/枚
0.8㎡未満 91,000円/枚
1.5以下(グレード:S) 1.4㎡~ 124,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 92,000円/枚
0.8㎡未満 62,000円/枚
1.9以下(グレード:A) 1.4㎡~ 102,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 76,000円/枚
0.8㎡未満 51,000円/枚

外窓の交換

熱貫流率(U値) 面積 補助額
1.1以下(グレード:SS) 1.4㎡~ 183,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 136,000円/枚
0.8㎡未満 91,000円/枚
1.5以下(グレード:S) 1.4㎡~ 124,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 92,000円/枚
0.8㎡未満 62,000円/枚
1.9以下(グレード:A) 1.4㎡~ 102,000円/枚
0.8㎡~1.4㎡未満 76,000円/枚
0.8㎡未満 51,000円/枚

出典:経済産業省・環境省「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業【経済産業省】及び断熱窓への改修促進等による家庭部門の省エネ・省 CO2加速化支援事業【環境省】の内容について

3-3.高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金の概要

続いては、経済産業省が支援している「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」です。

家庭で使うエネルギーのなかでも消費量が大きい給湯分野において、エネルギー消費量の削減のために導入される高効率な給湯器や家庭用燃料電池の導入費用を補助してくれます。

対象となる機器が補助事業の経費に含まれているか否かで重複申請の可否が決まるので、新築住宅の取得では利用できずリフォーム向けの制度です。

3-4.高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金の対象機器と補助額

⾼効率給湯器導⼊促進による家庭部⾨の省エネルギー推進事業費補助⾦の対象機器と補助額は次の表のとおりに定められています。

対象機器 補助額
ハイブリッド給湯器 50,000円/台
ヒートポンプ給湯器 50,000円/台
家庭用燃料電池 150,000円/台

出典:経済産業省「⾼効率給湯器導⼊促進による家庭部⾨の省エネルギー推進事業費補助⾦の概要

本事業の対象製品は規格や必要な要件を満たした機器でないと補助金交付の対象にはなりません。リフォームを検討している方は、事前にリフォーム業者に相談しましょう。

まとめ

11月8日の閣議決定で公表された「こどもエコすまい支援事業」はリフォームでも活用できる新しい補助制度です。上手に活用することで経済的負担を軽減できるため、リフォームを検討している方は積極的に活用してください。

本事業の対象となるには、いくつかの要件を満たさなくてはいけません。本記事で紹介した内容を参考に快適に過ごせる住宅にリフォームも検討してみると良いでしょう。

また、こどもエコすまい支援事業の他にも「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」の支援があります。

2023年はリフォーム業界にとっては手厚い支援が豊富です。前向きにリフォームの検討を進めてみる良い機会でしょう。

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