家づくりを失敗しないためには、良い建築会社をみつけるのが大切です。
家を建てたいと漠然と考えて雑誌やホームページを見始めたけど、どこの会社が良いのか…。カタログ請求をしてみたけど、何をみたら良いのかわからない…。など、どんなポイントを押さえてどこの建築会社に相談すれば良いのか悩まれている方も少なくありません。
そこで今回は、良い建築会社をみつけるために、会社選びを始める前にやってほしいことから相談先をピックアップするための選び方を解説します。
具体的にどうやって建築会社を探すのか4つの方法についても紹介していますので、これから建築会社を調査しようと考えている方、建築会社をどんな基準で選べば良いかわからず悩まれている方は、ぜひ参考にしてください。
この記事で学べるコト
- 建築会社を探す前にやっておくことがわかる
- 建築会社を選ぶときのポイントがわかる
- 建築会社を探す具体的な行動がわかる
目次
1.建築会社を選び始める前にやってほしい2つのこと
思い立ってすぐに建築会社を探し始めるのは、決して悪いことではありません。
しかし、目的が明確になっていないのにもかかわらず、建築会社を選び始めてしまうと、どのような会社を選べば良いのか迷うものです。必ず、建築会社を探し始める前に目的を明確にするように心がけましょう。
建築会社を選び始める前に、ぜひ、やってほしいことがあります。それは次の2つです。
- 家づくりで重視するポイントを家族で話し合い決めておく
- 家を建てる相談先の種類と特徴を理解する
上記の2つは建築会社を調べる前に把握しておくのがベストです。どのような情報を収集すれば良いか明確になるため、会社を絞り込むのがスムーズになります。
そこで次に、上記であげた2つのことについて詳しくみていきましょう。
1-1.家づくりで重視するポイントを家族と話し合い決めておく
理想の家づくりをするなら、これだけは譲れないという必ず叶えたい希望を事前に洗い出しておきます。しかし、自分ひとりで考えてはいけません。必ず家族で話し合って優先順位を決めておくのが大切です。
とくに、注文住宅のように自分たちの希望を反映できる家づくりならなおさら話し合いの重要度が増します。
すべての希望を叶えるために莫大な費用をかけても惜しまないのなら話は別ですが、「予算が決まっている」「建築基準法の法規制によって叶えられない」など少なからず制約あります。
そのため、家づくりで重視したいポイントを2つ3つに絞り込み優先順位をつけましょう。優先順位をつけておくこと、重要なポイントを漏れなく取り入れられます。
家族の話し合いで全員が納得して取り入れたいポイントを決めておくことで、新居が完成したときの満足度が高まります。建築会社探しにおいても優先度の高い希望を叶えられる会社なのかを基準に企業選定できるでしょう。
1-2.家を建てる相談先の種類と特徴を理解する
家族との話し合いで「重視するポイント」を決めておく他に、相談する建築会社の種類と特徴を理解しておきましょう。家を建てるとなると、次の3種類の会社から相談する会社を探すことになります。
- ハウスメーカー
- 工務店
- 設計事務所
上記3つの会社の概要を次の表にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
種類 | 概要 |
---|---|
ハウスメーカー | ・全国規模で対応 ・自社で技術研究・開発している ・自社工場で生産・現地で組み立てのため一定の品質を担保 |
工務店 | ・対応エリアを限定 ・設計の自由度が高い ・ハウスメーカーよりも建築コストを抑えられる |
設計事務所 | ・設計を専門にしている会社 ・変形地や狭小地の設計も得意 |
本記事ではハウスメーカー・工務店・設計事務所の詳しい解説については省きますが、上記の会社から、相談するパートナーを見つける必要があります。
ハウスメーカー・工務店・設計事務所の違いについて詳しく知りたい方は、「家を建てる会社は大きく3種類| ハウスメーカー ・工務店・設計事務所の違い」をぜひ参考にしてください。
2.建築会社の選び方|5つのポイントで相談先をピックアップ
事前準備が終わったら次に実際に会社を選び始めます。建築会社を選ぶには次の5つのポイントを押さえて会社をピックアップすると良いです。
- 建築会社が得意としている構造・工法
- 過去に手掛けた施工実例
- 複数社の見積もりを比較
- 真摯に対応してくれる営業担当
- アフターサポートの充実度
上記5つのポイントについて解説していきます。
2-1.建築会社が得意としている構造・工法
ハウスメーカーや工務店には得意不得意かあります。構造・工法は会社ごとに違うため、気になっている建築会社がどのような構造・工法を得意としているのか理解しておくのが重要です。
注文住宅のような戸建住宅を建てる場合、木造もしくは鉄骨造のどちらで家を建てるのか、建築構造を選択しなければいけません。
木造は調湿性が高い素材のため、日本の気候に適しています。古くから神社やお寺などで使われている歴史ある建築構造のひとつです。
さらに木造は、線で建物を支える「在来工法」と面で建物を支える「ツーバイフォー工法」の2つ工法に分類されます。同じ木造の建物でも建築工法によって間取りの自由度や将来の増改築のしやすさが異なります。どちらの工法にするのか、将来を見据えた選択が求められます。
一方、鉄骨造は構造材が強固のため、木造より柱や壁を減らしても十分建物を支えられます。そのため、大きな窓で明るい日差しを取り入れられる広いリビングなど、開放的な空間を演出するのに適した建築構造です。
このように間口の広さや間取りの自由度は建築構造によって異なります。家づくりにおいて何を重視するかによって建築構造・工法を選び、希望する構造・工法を得意としている建築会社を選定しましょう。
2-2.過去に手掛けた施工実例
家族で話し合って決めた家づくりで重視するポイントを取り入れた実例があるか確認するのが大切です。
各社のホームページにはたくさんの施工実例が紹介されています。施工実例をみるときに、「すごくオシャレな空間」「使い勝手の良さそうな設備」と施工実例を眺めているよりも、あなたが家づくりで叶えたい理想をどのように実現していくのか知ることが重要だからです。
注文住宅を建築された方それぞれに家づくりで込められた思いが異なるため、解決策も違います。あなたが求めているお住まいは、今の生活で抱えている不満を、より快適な暮らしにするため、解決したいと強く思っているはずです。
快適な暮らしを手にするためにも、過去に手掛けた施工実例のなかに、事前に用意した優先度の高いポイントがどのように解決されたかという点に着目してみるように心がけましょう。
2-3.複数社の見積もりを比較
建築コストは会社ごとに異なります。必ず複数社に見積もりをお願いして比較するのが重要です。複数社に見積もりを依頼する際はできるだけ同条件で依頼するようにしましょう。
会社ごとに設定している坪単価も違えば、標準でついている設備・仕様も異なるため、金額はまちまち。何にいくらかかるのか3社ほど比較するのが会社選びで失敗しないポイントです。
見積もりの提示をうけたら金額だけでなく、何にいくらかかるのか各項目の詳細を見比べましょう。たとえば、同じキッチンでもキッチンのグレードや設置にかかる工費は会社ごとに違います。金額の差で気になる点があれば、営業担当に臆せず、突っ込んで話を聞くようにすると良いです。
また、金額の抜け漏れがないかチェックするのも大切です。同じ金額でもA社は外構にかかる付帯工事費が含まれた金額。一方B社は付帯工事費が含まれていない可能性があるからです。
項目ごとの金額差異や抜け漏れは、比較してはじめて気づくことが多々あります。見積もりを複数社に依頼することは忘れずにしましょう。
2-4.真摯に対応してくれる営業担当
頼れる営業担当に出会うのとても重要です。家づくりでは、最初の打ち合わせから暮らしはじめてから継続的に発生するメンテナンスなど、長期間にわたり付き合っていくことになるからです。
家づくりでは、要望に対して、予算の兼ね合いもあり実現できないことも少なくありません。このようなときに無理なことを実現できないままにするのではなく、限りなく理想に近い形の代替え案を提示して、買手目線で物事を考えてくれる営業担当でなければ、満足のいく家づくりができないからです。
建築会社をみて回ったときに付いてくれた営業担当が、今後付き合う担当者になり得ます。各社を回る際には担当者が真摯に対応してくれるのか、あわせて確認すると良いでしょう。
2-5.アフターサポートの充実度
建築会社の仕事は建てるだけではありません。新居で生活をスタートした後に発生する住宅におこる不具合を解消するのも仕事のひとつです。
いつ何時、生活の中で設備トラブルや部材の損傷が発生するかわかりません。このような事態に見舞われても、すぐに対応してくれるアフターサポートの存在はその家に住む人にとって安心できるポイントでしょう。
アフターサポートの充実度は会社ごとに異なります。そのため、もしトラブルが発生した場合、過去に実際に起こった事例を参考に、どのような連絡手段でトラブルからどの程度で復旧できたか事前把握しておくことをおすすめします。
3.どうやって建築会社を探す?優良企業と出会うための4つの行動
最後に安心して任せられる建築会社をみつけるため、具体的にどのような行動をすれば良いのかについて紹介します。
優良企業と出会うには、次の4つの方法で情報収集するのがおすすめです。
- 各社のカタログを取り寄せる
- 展示場に行って設備や仕様を体験する
- 開催中のイベントに参加する
- 中立的な立場の相談窓口を活用する
それでは、順を追って解説します。
3-1.各社のカタログを取り寄せる
気になる会社を絞り込んだら、各社が用意している商品カタログ・施工実例や住宅性能などの資料から、家づくりで重視しているポイントに適したカタログを取り寄せます。
カタログを取り寄せる作業は、地味に根気が必要です。1社1社カタログを取り寄せるために入力フォームに情報を登録していきます。気になる企業が5~6社いると同じ作業を同じ数だけ行わなければいけません。
そこで便利なのが、無料で利用できる一括資料請求サイトを利用することです。カタログ請求で意外と時間がかかってしまう入力作業を、一括サイトなら1回の問い合わせフォームの入力で、複数の企業からカタログを取り寄せられます。
ただし、注意も必要です。一括資料請求サイトでカタログを取り寄せられるのは、そのサイトに参画している企業だけです。参画していない建築会社の資料請求はできません。
また、無料で使えるサービスではありますが、費用負担をしているのは建築会社です。一括サイト経由で契約した場合、通常よりも値引き額の幅が小さくなる可能性があることも覚えておくと良いでしょう。
各社のカタログを取り寄せる方法については、「注文住宅のカタログを効率的に集める方法と2つの注意点」で詳しく紹介しています。
これから、各社の情報収集を始めようと考えている方は、本記事とあわせてご一読ください。
3-2.展示場に行って設備や仕様を体験する
気になっている建築会社が展示場に出展している場合は、展示場に行ってみましょう。展示場は建築会社の施工の技術力や住宅設備の使い勝手、間取りの工夫などを体験できます。
展示場は建築会社の強みが色濃くでているのが特徴です。その会社が今、注力している設備や仕様を理解できるでしょう。
たとえば、オール電化をコンセプトにしている展示場では、太陽光パネルの発電量から消費電力を抑えられていて、月々の光熱費をどの程度安価にできるのか。など展示場ごとのコンセプトを体験して、その会社の特徴を理解すると会社選びの参考になります。
3-3.開催中のイベントに参加する
現場見学会・構造見学会・宿泊体験など、建築会社ごとに多くのイベントを開催しています。イベントに参加することで、その会社が手掛けている住宅性能を体験することできます。
とくに展示場で感じる驚きは、普段の生活では体験できないような暮らしを想像できるのでとても感動します。しかし、展示場に設置されているグレードの高い設備や大迫力なリビングは一般的な住宅に当てはめると規模が大きすぎるので非日常的です。展示場の仕様で見積もりをお願いすると別の意味で驚きを体験できるでしょう。
その点、現場見学会などは実際に建てた住宅を施主に引き渡す前に開催されるイベントのため、実際の規模感を体験するには非常に参考になります。
そのほかにも、セミナーを開催している企業もあります。はじめて家つくりをする方にもわかりやすいように、初歩的な資金計画の立て方や土地の探し方などのセミナーから耐震性や断熱性の重要性など学べるセミナーを開催しています。まずは情報収集という方は積極的に参加してみるのも良いでしょう。
最近では、オンラインコミュニケーションに力を入れている企業も増えており、YouTubeやInstagramでナレッジやルームツアーなど発信しています。「子どもがまだ小さくて現地につれていけない」「仕事が忙しくて時間がとれない」などでも、好きな時間に利用可能です。
無料で利用できるため、すきま時間に活用してみると良いでしょう
3-4.中立的な立場の相談窓口を活用する
SUUMOカウンターや住まいの窓口といった実店舗型の相談窓口や家づくりのとびらのようなオンラインで相談を受け付けている中立的な立場の相談窓口を活用して建築会社を紹介してもらうのもひとつの手です。
予算や構造、間取りなどの希望条件を窓口担当に伝えると、条件に適した建築会社を紹介してくれます。各社を調べる時間が大幅に削減できるのと、建築会社の特徴を理解した専門スタッフが相談窓口を活用するするメリットです。
このような、相談窓口では複数の建築会社を紹介して終わりではなく、客観的な視点からアドバイスがもらえます。建築会社の紹介以降の商談や契約後もサポートしてくれるのが一般的です。
たとえば、複数の紹介から気に入った1社と契約するとなると、残りの企業のお断りを入れなくてはいけません。相談窓口を利用することで、お断りは窓口担当から各社に連絡をしてくれるので手間を省くことができます。
このような便利なサービスでも、デメリットがあるので注意しましょう。一括資料請求サイトのように、相談窓口も参画している建築会社以外の紹介はしてもらえません。つまり、気になっていた企業の話を聞きたくても、相談窓口のサービスに参画していなければ情報を集めることはできません。
また、無料で利用できますが、契約したときの建築コストを値引きに応じてもらえない可能性もあります。一括資料請求サイトと同様に費用の負担は建築会社になるためです。
まとめ
これから家を建てようと考えている方にとって、建築会社選びは完成する家の満足度に大きく影響してきます。そのため、家族で家づくりに求める優先順位をすり合わせておくのが大切です。
建築会社を選ぶには、「建築会社が得意としている構造・工法」「過去に手掛けた施工実例」「複数社の見積もりを比較」「真摯に対応してくれる営業担当」「アフターサポートの充実度」の5つのみるべきポイントがあります。事前に決めた優先順位を叶えられる会社なのかをじっくり見定める必要があります。
選ぶポイントを理解したら行動に移してみましょう。本記事で紹介した探し方を参考に、あなたにぴったりな建築会社がみつかれば幸いです。
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