築年数の経過した住まいで壁や床に傷みが目立ち、水まわりの汚れも気になる。そんなときに多くの方が検討するのが「建て替え」や「リフォーム」です。
しかし、大がかりな建て替えやリフォームでは多くの費用がかかります。
昨今の円安やインフレなどの影響により建築資材・設備費用が高騰しているため、予算の都合で建て替えやリフォームになかなか踏み切れない方も少なくないでしょう。
そこで、本記事でおすすめするのが「プチリフォーム」です。
プチリフォームとは、住まいの一部を気軽な手法かつ低予算で改修することです。簡単に家の雰囲気を変えられることから、長く住む自宅の雰囲気に変化を加えたい方におすすめです。
そこで本記事では、リビングをはじめ、キッチンやバス・トイレなど場所別にプチリフォームのさまざまなアイデアを紹介します。
この記事で学べるコト
- 費用を抑えながら住まいの快適性を高める方法がわかる
- 場所別にプチリフォームのアイデアがわかる
1.【リビング】プチリフォームのアイデア4選
本章ではリビングで使えるプチリフォームのアイデアを以下の4つ紹介します。
- ドアノブやスイッチなどのパーツを交換する
- 照明器具を変える
- 壁面収納を設置する
- フローリングを張り替える
数分でできる手軽なものから業者に依頼するものまで、さまざまなアイデアがありますので。
1-1.ドアノブやスイッチなどのパーツを交換する
ひとつ目は、リビングのドアノブや電気スイッチのようなアクセサリー・パーツ類の交換です。カバーをつけたり、交換したりするだけで簡単にイメージが変わります。
材料も100円ショップやホームセンターなどで手に入るため、リーズナブルでお部屋に変化を加えることが可能です。
1-2.照明器具を変える
照明の明るさや色を変えることで、お部屋の雰囲気を一新できます。
たとえば、レトロな電球を裸電球のまま吊り下げれば「おしゃれなカフェ風」の空間を演出できます。ひとつ500円~1,000円程度で手に入るので、気軽に挑戦できるでしょう。
リビングは幅広い用途で使われる場所のため、実用性も考えておくのが良いです。
複数の照明器具を設置して、時間帯や置く場所に合わせて明かりの色や明るさを調節できるようにすると便利になるのでおすすめです。
1-3.壁面収納を設置する
長年住んでいると自然にものが増えます。壁面収納を設置することで、インテリアを楽しみながらも実用性もある収納として活用できます。
手軽に壁面収納を実現するのであれば、壁にカラーボックスを積み上げるのが良いでしょう。1つ2,000円程度で販売されているので、予算が1万円ほどあれば大容量の壁面収納が完成です。
1-4.フローリングを張り替える
本格的なフローリングの張り替えは、リフォームの難易度・工事費用が少し高くなります。プチリフォームしたい場合には、クッションフロアマットがおすすめです。
クッションフロアマットは、多くが貼り直しできる接着剤が付属しています。ハサミでカットする仕様になっていますので誰でも簡単に扱えます。
2.【キッチン】プチリフォームのアイデア4選
続いてはキッチンのイメージを簡単に変えるプチリフォームのアイデアを4つ紹介します。
- R壁を設置する
- つっぱり棒やブックスタンドで収納をつくる
- ウォールステッカーを貼る
- キッチン扉を交換する
収納力をアップさせる実用的な方法も一緒にご覧ください。
2-1.R壁を設置する
R壁とは、おしゃれな雑貨屋さんやカフェなどで見かけるアーチ状の壁のことです。半径を意味するラディアス(Radius)からR壁と呼ばれるようになりました。
空間にR壁を取り入れると「やわらかさ」と「かわいらしさ」がプラスされます。設置費用は3万円程度からが相場です。自分でリフォームするのは難しいので、リフォーム業者に頼むのがおすすめです。
2-2.つっぱり棒やブックスタンドで収納をつくる
実用的なプチリフォーム術としておすすめなのが、つっぱり棒やブックスタンドを使った収納です。散らかりやすいキッチンの床下に仕切りをつくるイメージです。
たとえば、キッチンの引き出しにつっぱり棒を2本取り付ければ、鍋のフタを立てて片付けられます。その横にT字型のブックスタンドを並べれば、鍋を立てて収納できるので、スペースを有効活用できます。
また、キッチンの壁につっぱり棒を取り付けてS字フックを引っかければ、おたまやターナーなどの調理器具を収納できます。
2-3.ウォールステッカーを貼る
簡単に張り付けて剥がせるウォールステッカーは、キッチンまわりにもおすすめです。
ウォールステッカーは、比較的どんな素材の壁にでも貼り付けられますが、キッチンは水を使う場所なので防水タイプのウォールステッカーが適しています。
イラストや英字などのウォールステッカーでカフェ風のおしゃれな空間にしたり、献立やレシピなどを記入できる黒板のウォールステッカーで実用性を追求するのも良いです。
ライフスタイルにあったプチリフォームを取り入れてみましょう。
2-4.キッチン扉を交換する
これまで紹介してきたキッチンのプチリフォームの方法と比べると費用も手法も大がかりですが、キッチン扉の交換も自宅の雰囲気を一新するひとつのアイデアです。
扉の開閉をスムーズにするような実用的なリフォームであれば、蝶番の交換のみで問題ありません。交換費用も1万円から3万円程度です。
扉まですべて交換する場合は、6万円から30万円程度が相場です。化粧シートタイプやステンレスタイプなど、使う材質によって、見た目も金額も変わりますので、自宅の雰囲気と予算に応じて選ぶことが大切です。
3.【バス・トイレ】プチリフォームのアイデア4選
お風呂やトイレなどの水まわりもおしゃれで使い勝手の良いプチリフォームはたくさんあります。
現在の住まいの水まわりに不満がある人はぜひ、参考にしてみてください。
3-1.有孔ボードで見せる収納にする
有孔ボードとは、別名パンチングボードやペグボードとも呼ばれるたくさんの穴が開いた合板のことです。
穴に金具のフックなどを取り付ければ、見せる収納に早変わりします。バスルームに設置すれば、洗濯バサミや洗濯板などの生活感あるグッズもおしゃれな見せる収納です。
3-2.タイル調のシートで雰囲気を一新する
プチリフォームでおしゃれ度をアップさせたいなら、タイル調のシートがぴったりです。貼り付けるだけで簡単に雰囲気が変えられます。
洗っても落ちない水まわりの頑固な汚れや黒ずみなどをカバーするのにも適した方法です。
3-3.手すりを設置する
小さなお子様やお年寄りがいるお家であれば、手すりの設置もひとつのプチリフォームのアイデアです。
専門業者に依頼することにはなりますが、工事費用は3万円程度、時間は約1時間と比較的安価にリフォームできます。
3-4.トイレのタンクをおしゃれに目隠しする
目に付きやすく生活感の溢れるトイレのタンクは、突っ張り棒と板で造り付け風の棚をつくり、素敵に変身させるのがおすすめです。
作成した棚の上にディフューザーやインテリアなどを置くと、一気におしゃれな空間に変身します。
4.【玄関】プチリフォームのアイデア3選
最後に玄関のプチリフォームのアイデアを3つ紹介します。
4-1.玄関土間にシートを貼る
靴を脱ぐ場所である玄関土間にシートを貼れば、簡単に玄関のイメージに変化を加えられます。イメージを一新するだけでなく、傷や汚れ防止にもなり一石二鳥です。
現在ではシンプルなデザインからユニークなデザインまでさまざまな種類が発売されています。金額も数百円から手に入るので、身近なリフォームとして取り入れやすいアイデアです。
4-2.壁紙を張り替える
家の入り口である玄関は、家の印象を決める場所であり、お客様を迎え入れる大切な場所です。せっかくプチリフォームするのであれば、デザインだけでなく機能性にもこだわって選んでみても良いでしょう。
光の反射で玄関が明るくなるような省エネ機能がついた壁紙や、消臭・抗菌などの機能がついた壁紙など、快適な暮らしをサポートしてくれる機能がついたものもたくさんあります。
張り替えは自力でも可能ですが、リフォーム業者に依頼するのが最適です。
4-3.フォトフレームなどのインテリアで雰囲気を変える
スタイリッシュな玄関にするなら、壁一面にフォトフレームを飾るのもおすすめです。フレーム選びのコツは、「他のインテリアと素材を合わせる」「同じフレームを選ぶ」のが大切です。
上下や左右のラインを揃えて配置するとバランスが整い全体がまとまります。これらのコツを押さえれば、まるで海外のようなおしゃれな玄関に仕上がります。
まとめ
住まいの一部を変えるだけでも雰囲気が変わり、気分もリフレッシュできます。機能性の伴ったプチリフォームなら、暮らしやすさもアップします。
本記事で紹介したアイデアを参考にご自宅で活かせるプチリフォームがあれば、ぜひ実践してください。
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