木造で注文住宅を建てるなら覚えておきたい工法の種類

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木造で注文住宅を建てるなら覚えておきたい工法の種類木造で注文住宅を建てるなら覚えておきたい工法の種類

注文住宅の構造を決めたら次に気になるのが「どのような工事の方法で家を建てるか」です。つまり、工法を選択しなくてはいけません。

2018年に新築された戸建てのうち92.6%の住宅は木造という統計調査があるように、日本国内で注文住宅を建てるとしたら大半が木造です。検討段階で木造建築の工法について理解を深めておくのが家づくりにおいて大切です。

そこで今回は、木造住宅の工法の種類を紹介し、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説します。

注文住宅の基本的な構造比較については「注文住宅を建てるなら知っておきたい構造の種類と特徴」で紹介しています。注文住宅に用いられる構造から知りたい方は、本記事の前に以下の記事を読み進めてください。

この記事で学べるコト

  • 木造の建築工法の種類と特徴がわかる
  • 工法ごとのメリット・デメリットがわかる

1.【木造住宅】工法の種類と特徴

【木造住宅】工法の種類と特徴

木造で注文住宅を請け負っている企業がさまざまな工法で住宅を建築できるわけではありません。

各社の説明を聞くとわかりますが、建築工法はハウスメーカーや工務店によって異なります。まずは木造住宅にどのような工法があるのかを理解するのが大切です。

木造住宅の工法は主に次の3つに分類されます。

  • 木造軸組工法(在来工法)
  • 木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)
  • 木造ラーメン工法

上記、3つの工法について特徴をみていきましょう。

1-1.木造軸組工法(在来工法)

木造住宅で古くから用いられる建築工法が木造軸組工法(在来)です。大工さんが建てる家をイメージすると想像しやすいかもしれません。

木造軸組工法は建物の躯体となる柱や梁・筋交いなどで骨組みをつくり、家を建てる工法です。ハウスメーカーや工務店の多くが採用している工法になるため、木造住宅=「木造軸組工法の家」である割合が高いです。

建物を柱や梁など「線」で建物を支えています。そのため、注文住宅のような自由度の高い間取りをつくるのに適しています。

1-2.木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)

2インチ×4インチの角材と面材を貼り合わせたパネルを接合して、四方の壁と床・天井の6面で建物を支える工法が木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)です。6面体の箱で建物を形成しているので「面」で建物を支えます。

角材の規格によって、ツーバイフォー工法以外にも2インチ×6インチの角材で形成したツーバイシックス工法などもあります。

木造枠組壁工法で使うパネルのほとんどが建築する住宅をベースに工場生産され、現場で組みたてています。

そのため、一定の品質を担保することが可能です。さらに建築する住宅をもとにパネルを大量生産できるので、規格住宅に適した工法です。

1-3.木造ラーメン工法

木造ラーメン工法は柱と梁を強く接合した「剛接合」で枠を形成して家を建てる工法です。「点」と「線」で建物を支えています。鉄骨造で用いられるラーメン工法を木造用にアレンジした工法です。

木造軸組工法と違って筋交いや耐力壁の配置による影響がないため、間口の広い開放的な空間の家をつくるのに適しています。壁の数を減らせるので、狭小地のような都市部で制限のある土地に住宅を建てるのにも適した工法とも言えます。

ただし、施工できる建築会社はまだまだ少なく限定的になってしまう点には注意しましょう。

2.工法ごとのメリットとデメリット

工法ごとのメリットとデメリット

木造住宅それぞれの工法の特徴を理解したところで、次に工法ごとのメリット・デメリットを紹介します。

2-1.【木造軸組工法】のメリット・デメリット

木造軸組工法のメリットとデメリットを一覧にまとめると下表のとおりです。

メリット ・自由度の高い間取りが実現できる
・建築会社の選択肢が多い
・増改築などのリフォームがしやすい
デメリット ・工期が長くなる
・職人の技量によって差が生じる

メリット①自由度の高い間取りが実現できる

加工しやすい木材で骨組みを組みたてるので、自由度の高い間取りを実現できるのがメリットです。

柱や梁・筋交いなどの骨組みが建物の基盤となっているため「壁を取り除いて開放的な空間」「吹き抜けで天井が高く明るい空間」など、自由度の高い住まいをデザインできます。

メリット②建築会社の選択肢が多い

木造軸組工法で注文住宅を施工しているハウスメーカーや工務店は国内に多く存在するため、建築会社の選択肢が豊富です。

相談先を選択できる母数が多いということは、しっかり吟味して選べるという利点があります。時間をかけて各社の特徴を見聞きしてマイホームに求める目的と合致する良きパートナーを探しましょう。

メリット③増改築などのリフォームがしやすい

自由度の高い間取りをつくれる木造軸組工法は、リフォームがしやすいこともメリットです。間取りの変更など大がかりなリフォームや増改築にも加工しやすい木材なら柔軟に対応できます。

家族構成の変化によって将来的に暮らしやすさを求めたい方におすすめです。

デメリット①工期が長くなる

現場で木材の加工や組みたてる木造軸組工法は、木造枠組壁工法と比べて工期が比較的長くなるのがデメリットです。

手作業で職人が作業を行うのでどうしても作業時間がかかります。さらに、自由な間取りを実現できてしまうがために作業が複雑化やすいのも工期が長くなる原因のひとつです。

デメリット②職人の技量によって差が生じる

木造軸組工法で施工できる会社が多い一方、現場で建てる職人の技量によって差がうまれるのがデメリットです。人の手でつくる注文住宅では大工の技術力や経験値でどうしても差が生じてしまいます。

ただし、現在は木材を加工する技術は向上しています。機械による設計どおりの切断・加工によって以前よりも品質が安定しやすくなってきています。

2-2.【木造枠組壁工法】のメリット・デメリット

木造枠組壁工法のメリットとデメリットを一覧にまとめると下表のとおりです。

メリット ・一定の品質が担保される
・木造軸組工法よりも工期を短くできる
・耐震性や耐風性に優れている
デメリット ・間取りの自由度が低い
・大規模リフォームがしにくい

メリット①一定の品質が担保される

木造枠組壁工法は、建物にあわせて工場でパネルを生産して現場に搬入し組みたてる工程で建築されます。

作業工程もルール化されているため、一定の品質が担保された住宅になるのがメリットです。

メリット②木造軸組工法よりも工期を短くできる

前述で紹介したとおり木造軸組工法とは異なり、工場でパネルを生産して現場で組みたてます。そのため、現場で加工の手間がかからず工期を短くできます。

工期を短くすることで、工事の人件費を削減できるといったメリットもあります。

メリット③耐震性や耐風性に優れている

木造枠組壁工法は6面体でつくられているため地震や台風などに強い工法です。

「面」で建物を支えて地震の揺れや風から室内を守る耐震性・耐風性に優れています。</>

デメリット①間取りの自由度が低い

建物を支える壁を取り除くことができず障害物となるため、木造軸組工法や木造ラーメン工法と比べて間取りの自由度は低いです。

間取りは型にはめられたシンプルな形になりやすいため、家族の要望を反映させで自由な間取りにするのは難しくなります。

デメリット②大規模リフォームがしにくい

家族構成の変化にともない部屋数を「増やす」「減らす」など、間取りを大きく変更する大がかりなリフォームにも向いていません。

面で建物を支えているため簡単に壁を簡単に取り除くなどの工事は難しいためです。

2-3.【木造ラーメン工法】のメリット・デメリット

木造ラーメン工法のメリットとデメリットを一覧にまとめると下表のとおりです。

メリット ・開放的な空間がつくれる
・間取りの自由度が高い
・狭小地でも居住スペースを確保できる
デメリット ・建築コストが高くなる
・建築会社が限定される

メリット①開放的な空間がつくれる

剛接合によって柱と梁の枠で建物を支える工法は、耐力壁・筋交いの影響をうけずに開口部を広くして開放的な空間をつくれるメリットがあります。

大きな窓を設置して明るく風通しの良い居住環境を整えることができます。

メリット②間取りの自由度が高い

前述で紹介したとおり耐力壁や筋交いに左右されない木造ラーメン工法は、間取りの自由度が高いのも特徴です。

生活動線を意識した間取りで開放的かつ快適で自由な住まいをプランニングできます。

メリット③狭小地でも居住スペースを確保できる

都市部などに多い狭小地にも木造ラーメン工法は向いています。狭小地に住宅を建てるのにネックなのは居住スペースが小さくなることです。

間口を広くとれる木造ラーメン工法であれば居住スペースを確保しつつ快適な空間がつくれます。

デメリット①建築コストが高くなる

需要に対して供給数が少ないため、他の工法と比べると建築コストは高くなりがちです。

建築を請け負う規模や樹種などによって価格は異なるものの、坪単価で8,000円~30,000円ほどの違いになることがざらにあります。また、開放的な空間がつくれる反面、快適性を高めるには設備投資が必要になるため、建築コストが高騰します。

デメリット②建築会社が限定される

木造ラーメン工法はまだまだ建築できるハウスメーカー・工務店が少なく選べる建築会社の選択肢が限定的です。さらに、施工実績も他の工法と比べると数も少なく業者選定で参考となるデータ量が不足しがちなのはデメリットと言えるでしょう。

自分にあう会社と出会うため、時間をかけて各社から情報を吸い上げて判断しなくてはいけません。

まとめ

木造で注文住宅を建てるなら主に「木造軸組工法(在来工法)」「木造枠組壁工法(ツーバイフォー工法)」「木造ラーメン工法」の3つから工法で家が建てられます。

昔ながらの木造軸組工法は施工できる会社が多く木造住宅と言ったら木造軸組工法をイメージしがちです。

しかし、時間が経つにつれて色々な工法が開発されました。工法によってそれぞれメリット・デメリットがあるため、家づくりの目的と合致した工法を見つけなくてはいけません。

ハウスメーカー・工務店によっても得意な工法は異なるため、本記事を参考に工法の種類と特徴の理解を深めて、理想の相談先を見つけてください。

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